飛距離アップと方向性の両立のカギは 653

こんにちは

ゴルフ飛距離アップ専門

パーソナルトレーナーの 小岡洋天 です。

 

「もっと飛ばしたい!」

「ヘッドスピードを上げたい!」

そんな思いでクラブを必死に振っていると、

ある日、スイングが崩れてしまった…

そんな経験はありませんか?

 

今回は、

速く振ろうとすることで陥ってしまう

落とし穴について解説していきます。

速く振ろうとするとスイングが崩れる理由


まず、

なぜ速く振ろうとすると

スイングが崩れてしまうのでしょうか。

 

多くの場合、速く振ろうと意識することで、

一時的にはヘッドスピードを上げることができます

 

しかしその結果──

 

  • ボールが左右に大きく曲がる

  • ミート率が落ちる

  • 狙った方向に飛ばなくなる

 

といった問題が起こりがちです。

この原因は、速く振ろうとする過程で

クラブをコントロールできる範囲(ライン)を

超えてしまうことにあります。

 

ラインを超えると、体が無理に動き、

スイング全体のバランスが崩れてしまいます。

 

特に注意すべきは、

このとき意識がクラブではなく

に向いてしまうこと

 

体の動きばかりに集中してしまうと、

本来大切にすべきクラブ感覚(クラブ意識)を失い、

結果としてクラブをうまくコントロールできなくなってしまうのです。

 

己の沸点を知る


先日、あるレッスンプロのLINEグループでも

まさにこのテーマでディスカッションがありました。

 

キーワードは──

己の沸点を知る」です。

 

ドライバーを持った瞬間、

クラブの感覚を失ってしまう

ゴルファーは少なくありません。

 

無意識に、力任せに振ってしまう…。

 

しかし、

アプローチやパターではどうでしょうか?

 

ほとんどの方が自然と

クラブ感覚を持って打っていますよね。

 

つまり、

クラブ感覚がなくなってしまう地点が

あなたの沸点

 

この沸点を越えずにスイングする。

 

これが、

安定して飛距離を伸ばすために欠かせない意識です。

 

まずは、コントロールできる範囲の中

最大限のスピードを目指すこと。

 

それが飛距離アップへの第一歩になります。

ドラコン選手がすごい理由


振り子の周期を感じずに、ただ速く振る

これは、沸点を超えてしまっている状態です。

 

一方、トップのドラコン選手たちは違います。

 

彼らはクラブ感覚を失わないまま

沸点ギリギリ、あるいは少し超えた領域で振っています。

 

  • クラブ感覚を失わず

  • クラブをコントロールしながら

  • 限界スピードを追求している

 

だからこそ、あの飛距離が生み出せるのです。

 

私たちアマチュアが目指すべきは、

まず沸点を超えない範囲で

スイングスピードを上げること

 

そこから徐々に、

コントロールできるラインを押し広げていくこと

が大切です。

 

ラインを超えない感覚を身につけるドリル


では、具体的にどうすればこの感覚を養えるのでしょうか?

 

おすすめのドリルを3つ紹介します。

 

1. インパクトバッグ叩き


・インパクトバッグに対して、
布団叩きのようにまず片手で叩く

・そうすることで自然にクラブ感覚が引き出され、

分厚いインパクトを作ることができます。

・その感覚のまま両手で握り、再度インパクトバッグを叩いてみましょう。

👉 叩く動作は人間の本能的な動き。

この動作を炙り出すことで、力まずにコントロール感を保ちながら

クラブを振る感覚が身につきます。

 

2. 振り子素振り


・クラブの振り子周期を感じながら素振りを行います。

・周期を乱さず、力みのないリズムでクラブを動かすことがポイント。

👉 周期を意識することで、

クラブ感覚を保ったスイングが自然と身についていきます。

 

3. ジョン・ラーム型の切り返しドリル


・ジョン・ラーム選手のように、低いトップ位置から素早く切り返す動きを練習します。

・切り返しをコンパクトにすることで、

クラブを引き込む動作が促され、クラブ意識を保ちやすくなります。

👉 切り返しの際にクラブの重さと動きを感じることが、

コントロール感を高めるカギになります。

 

まとめ


飛距離と方向性を両立したいなら、

「力いっぱい振る」ことも大切ですが、

コントロールできるラインを超えずに

最大スピードを出すこと

己の沸点を知り、それを超えずに振ること。

 

これが、飛距離アップの確かな土台になります。

 

沸点を超えないスイングを身につけることで、

ミート率も安定し、飛距離だけでなく

方向性も大きく向上します。

 

ぜひ、次回の練習から、

インパクトバッグ叩きや振り子素振り、

そしてジョン・ラームを参考にした切り返しドリルで、

クラブが走る感覚を磨いていきましょう!

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