「同年代に飛距離で置いていかれる」のは、年齢のせいだけなのか 722

こんにちは
ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡洋天 です。

コンペや、いつもの仲間とのラウンドで、
こんな悔しさを感じたことはありませんか。

同じ年代の人が、
自分より一回り先にボールを飛ばしている。
昔は、あの人と同じくらい飛んでいたのに…

トレーニングに来られる方からも、
よく聞くお話です。

「以前は飛んでいたのに、最近は少しずつ落ちてきた」
「同年代でも、よく飛ぶ人は、本当によく飛ぶ」

そして、多くの方が、最後にこう言います。

「でも、歳だから仕方ないですよね…」

本当にそうでしょうか。

今回は、
年齢と飛距離の関係を、
研究論文も交えながら整理してみます。

飛距離は、1つの要素で決まるわけではない


まず、飛距離は、
大きく2つの要素に分けられます。

1つ目は、スピード。
体が、どれだけ速く力を出せるか。

2つ目は、インパクト効率。
出したスピードを、
どれだけ無駄なくボールに伝えられるか。

つまり、飛距離は、
「スピード × インパクト効率」
で決まります。

そして、
年齢とともに変わりやすいのは、
主に前者のスピードです。

落ちやすいのは「筋力」より「素早さ」


加齢によって、
筋肉の力は落ちていきます。

ですが、
もっと注目したいのは、
「力を出すスピード」のほうです。

トレーニング科学では、
素早く力を出す能力を
「パワー」や「瞬発力」と呼びます。

ゴルフのスイングは、
わずか1秒ほどの動きです。

その短い時間の中で、
どれだけ素早く力を出せるかが、
ヘッドスピードに直結します。

この瞬発力は、
筋力そのものよりも、
年齢とともに落ちやすいと言われています。

TPI(ゴルフのフィジカル指導の団体)の解説では、
Skeltonらの研究(1994)を引用して、
パワーの低下は、筋力の低下の約2倍の速さである、
と紹介されています。

つまり、
「最近、飛ばなくなった」と感じる原因の一つは、
筋力の低下に加えて、
とくに、素早く力を出す力が落ちていること、
かもしれません。

素早く力を出す力は、鍛えられるのか


では、
落ちてしまった瞬発力は、
もう戻らないのでしょうか。

実は、研究では、
「速く動かす」トレーニングには、
高齢の方でも効果があるのが示されています。

たとえば、
高齢の女性を対象にした研究では、
ゆっくり動かす筋トレよりも、
速く動かす筋トレのほうが、
運動能力や筋肉の働きが、
より高まったと報告されています。
(Ramirez-Campilloら, 2014)

また、素早く力を出す能力は、
高齢の方の日常の動作を支える、
大切な力だとも指摘されています。
(Sayers, 2007)

つまり、大切なのは、
「重いものをゆっくり持ち上げるだけ」
で終わらせず、
「速く動かす」要素を入れることです。

ただし、これらの研究は、
ゴルフの飛距離そのものを
調べたものではありません。

それでも、
日々のトレーニングで私が感じていることと、
方向は同じだと考えています。

正直にお伝えしておきたいこと


ここまで読むと、
「年齢は関係ない」
と言いたくなるかもしれません。

ですが、そこまでは言えません。

私の今までの経験上、
年齢を重ねるほど、
スピードを高めるまでに時間がかかりやすいのは事実です。
もちろん、効果の大きさには個人差があります。

一方で、
今まで定期的に体のケアをされてきた方は、
動かす土台ができている分、
結果が出やすい傾向があります。

つまり、
年齢を重ねるほど時間はかかりやすいからこそ、
どなたにとっても、“今”が、
いちばん効果を出しやすいタイミングなのです。

そして、持病や痛みがある方は、
無理をせず、始める前に、
まず医師に相談してください。

安全に続けられることが、
結果への、いちばんの近道です。

年齢のせいにする前に、確かめてほしいこと


もし、
「最近、飛ばなくなった」と感じているなら、
確かめてほしいことが2つあります。

1つ目は、瞬発力。

素早く力を出す練習を、
日常のトレーニングに入れているか。

ゆっくり、
重いものを動かすだけで、
止まっていないか。

2つ目は、クラブの動き。

出したスピードを、
クラブに伝える動きが、
昔より非効率になっていないか。
いわばインパクト効率。

この2つのどちらかが、
足りていないだけかもしれません。

そうだとすれば、
「歳だから仕方ない」と決めつけるのは、
まだ早いのです。

同年代に、置いていかれないために


悔しさを感じるのは、
まだ戦える、という気持ちがあるからです。

その気持ちを、
「歳だから」という言葉で、
閉じ込めないでください。

一度、自分の飛距離を、
スピードとインパクト効率に分けて、
見つめ直してみる。

そこから、
伸ばせるところが見つかるかもしれません。

どこから手をつければいいかわからなければ、
お気軽にご相談ください。

 

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