こんにちは
小岡 洋天(こおか ひろたか)です。
現在、垂直跳びとヘッドスピードとの因果関係が高いことは
多くの実験で証明されています。
ただ、垂直跳びの能力を高めるにも
いきなりバーベルを担いでジャンピングスクワットをすれば
怪我をしてしまうリスクが高くなります。
しかも、ジムにいかなければそんなトレーニングもできません。
そこで今回は自宅の前でも簡単にできる
垂直跳びを高めるトレーニングをご紹介します。
垂直跳びを高めるトレーニング
垂直跳びを高めるには
実際に垂直跳びの動作に近い
ジャンピングスクワットをすると効果があります。
しかし、先ほども書いたように
いきなり深くしゃがんだ状態からジャンプをくり返すと
怪我をするリスクがあるため、
専門のトレーナーがいない場合はお勧めできません。
ただ一人でトレーニングをおこなう場合は
ある運動(トレーニング)をお勧めします。
それは
縄跳びです。
え??遊びですか?
と思われそうですね。
これは2013年に
大学の女子バレーボール部24人を対象におこなった実験で
ある程度結果が出ています。
実施期間は約3ヶ月間で週2〜3回。
運動方法は
1分30秒 一重跳びをおこない、
続けて 30秒 二重跳びを1セット
おこなっています。
その結果、平均で2.4㎝垂直跳びが向上。
ただ平均2.4㎝は少ししか高まっていないように感じますが、
被験者がバレーボール部であったのと
*すでに運動能力が開発されている可能性が高いこと
1セットしかおこなっていないことを考えると
一般の方が適切にセット数をこなすと
もっと良い結果が得られる可能性があるということです。
そして私が縄跳びをお勧めしている最大の理由は
楽しみながらできる運動だからです。
これは幼少期に必ず誰もがやっていた遊びであり
その動き、リズムは自然に身についています。
その感覚を思い出し、
楽しみながら運動をすることによって
脳が“快”だと感じて良い動きが自然に身につくようになり
ジャンプ力が高まりやすくなります。
これは脳が「楽しい」と感じると
筋肉のムダな緊張は取れやすくなるからです。
そうすると関節の動きがスムーズになり、
動きが効率的になりやすいんですね。
しかも筋肉自体も弾力性のある質のいい状態になりやすくなります。
ちなみに小学生のときに外で遊んでいて脚がつることなんてなかったですよね?
この最大の理由は遊びの中でついた筋肉だからです。
遊びで楽しいから跳んだりはねたりしても
筋肉が過度に緊張しないので痙攣もしないんです。
私は今後、トレーニングではこの“快”の刺激がPointになると考えています。
結局身体を動かしているのは脳ですからね。
『病は気から』といわれるぐらい
脳で感じたことは身体に大きく影響します。
これはいかにどんな“気持ち”でトレーニングをおこなうかが
大切になってくるということです。
そう考えるとやはり、縄跳びは昔ながらの遊びなので
不快感なく身体を動かすことができるのです。
ちなみに縄跳びの目安は
二重跳びを20秒3セット週2回。
少なくとも1ヶ月は続けてみてください。
ジャンプ力だけでなく、体力も向上するはずです。
それでは、失礼します。