ゴルフ飛距離アップ専門

パーソナルトレーナーの 小岡 洋天 です。

 

 

２０１７年マスターズ。

セルヒオ・ガルシア、悲願のメジャー初優勝で幕が閉じましたね。

デビューから『神の子』といわれ、メジャーで７３試合に出場しながら勝てない．．．

そんなジレンマをやっと吹き飛ばしてくれた優勝劇でした。

 

なんだか２０１６年から“メジャーで勝てない選手”がメジャーで勝てるようになってきているなと感じます。

本命を抑えての優勝が目立ってきてますしね。

 

さて今回はメジャーで勝ちきれなかった選手がどうやって“勝利”をもぎ取ったのか、

そういった勝てない人が、勝てる人になる話をしていきます。

 

 

勝てない人が勝てる人になる秘密

まず勝てない人と勝てる人の違いについて考えていきましょう。

 

皆さんはこの違いを何だと思いますか？

 

ゴルフ技術？道具？フィジカル？

 

どれも大切ですよね。

私も勝つうえで最重要要素とも考えています。

 

ただ今回はこの３つが拮抗してきた場合として考えていきましょう。

そうすると違いが出てくるのがメンタルになってきます。

そうなんです、今回はこのメンタル面に絞って勝つための考えをみていきます。

 

 

ここであなたに思い出してほしいことがあります。

同じ組になると調子が悪くなってしまう人、逆に調子が良くなる人っていませんか？

 

小岡はいましたよ。

 

調子が悪くなる人。（笑）

 

これってその人が悪いんじゃなくて、そのように苦手意識を作った自分が悪いんですよね。

 

最初はたまたま同じ組に入って、たまたま何かしらのミスをしてしまった。

その中のどこかでその人とミスをした記憶を結びつけてしまっただけなんです。

 

これはレッテルを貼っているだけ。

『同伴者Bさん⇒ミスショット』

と脳に記憶を刻んでしまうんですね。

そしてその印象が大きければ大きいほどその記憶は強烈に刻み込まれます。

そうすると次Bさんとゴルフする時に脳がその記憶を思い出してカラダがミスショットをする暗示をかけてしまうんです。

 

シンプルにいうとこれが“勝てない人”の正体です。

 

この負け癖、なかなか取れないんですよね．．．

負けず嫌いであればあるほど．．．

 

そんなときに肩に力が入ってよけいにミスをしてしまうんです。

私、嫌というほど経験してますから分かります。

 

ではこの勝てない人が勝てる人になるためにはどうすればいいか？

 

それは“良い記憶でいっぱいにすること”です。

 

そうです。嫌な記憶は思い出さなくてもいいんです。

思い出したら反省してがんばっている気にはなりますが、これってほとんど役に立ちません。

それよりもラウンド中、上手くいったことを数えるんです。

悪かった内容ではなく良かった内容を探すことです。

 

例えば、自己肯定カードをつけるのもいいと思います。

これはスコアカードに良いことだけを書きます。

１番ホールのドライバーショットでナイスショットをしたら、スコアカードに「１W」と書きます。

３番ホールのアプローチで寄せがうまくいったら「A」と記入し、“自己肯定”を書き入れます。

そしてラウンドを終えてから、スコアとは別に“自己肯定”の数を数えます。

そうすると今日は１０個あった、今回は１２個あったとスコアやミスしたこととは別に良い記憶を脳に刻み込むことができるのです。

 

そうすると自分に対する自分への言葉がけが変わってきます。

これをセルフイメージというのですが、この言葉がけが良くなることによって、勝てない人が勝てるようになっていくのです。

 

 

できれば夜寝る前と朝起きた時にもこういった良い記憶を思い出すことも有効です。

より記憶の奥にまでインストールできますからね。

 

この良い記憶の量がある一定ラインまで到達すると“突然”結果が出るようになります。

 

本当に突然ですからね。

それまでは良い記憶と悪い記憶の狭間でウロウロしているので結果に波がありますが、

根気よく続けていくと必ず結果が出ます。

 

私はマスターズで優勝したガルシアや２０１６年にメジャー初優勝を果たした選手は高度な練習の他にもこういったメンタルの改善も行ってきていると感じます。

そうやって一つ一つメジャーでの良い記憶を拾い集めた結果、“勝つ人”になったんだと思います。

 

あなたの脳にはどれだけ良い記憶が入っていますか？

まずは自画自賛する習慣を身につけることです。

客観的に見ると「ちょっと痛い人」みたいになっていそうですが、後から本物の自分がついてきますから安心して下さい。