スイングが変わらない根本原因 617

こんにちは

ゴルフ飛距離アップ専門

パーソナルトレーナーの 小岡洋天 です。

 

ゴルフを長く続けている方でも、

「なかなかスイングが良くならない」

「飛距離が伸びない」

といったお悩みを抱えている方は

多いのではないでしょうか。

 

実は、私も大学からゴルフを始めて、

20年近くスイングが良くならず

悩み続けた経験があります。

 

その経験を通じて、

なぜスイングが変わらないのか、

その根本原因を深く理解することができました。

 

そこで今回は、

スイングが変わらない根本原因を解説し、

その改善策をお話ししたいと思います。

 

「スムーズな動き」はどうやって生まれるのか


まず「スイング」を考える前に、

「人間のスムーズな動き」が

どのように生まれるのかを考えてみましょう。

 

結論から言うと、

人間のスムーズな動きは、

自分の周りの環境や物体が持つ

『特性』や『形状』によって生み出されます

 

これはどういうことかと言うと、

例えばドアの取っ手など、

押すべきドアには平たい板が付いていて、

引くべきドアには取っ手が付いています。

 

これらのデザインは、

人に「押す」または「引く」という行動を

自然に促します。

 

また、家の中にあるボタンやスイッチなど、

凸状に盛り上がったボタンは

「押す」ことを連想させ、

天井に吊るした照明の紐は

「引く」ことを連想させます。

このとき、

「脇を締めながら引こう」とか

「肘の角度はこれぐらいで」など、

体の動きに意識を向けませんよね?

 

このように、

人間の動きは自分の体を

「こう動かそう!」と考えなくても、

その環境や物体の特性を自動的に判断して

スムーズに動けるようになっています。

 

皆さんが当たり前のようにやっている

この「無意識の動き」は、

身体がどれだけ優秀なのかを物語っているんですね。

ここで疑問に思うのは、

なぜゴルフのスイングでは

プロのような動きが

できないのかということですよね。

 

なぜプロのような動きができないのか?


これには大きく分けて二つの原因があります。

原因1. クラブの特性を活かせていない


プロの多くは

幼い頃からクラブを振っていたため、

重たい棒を振ろうとすると

クラブの振り子運動を利用しなければ

振れませんでした。

 

なので自然とクラブの特性に沿った

スムーズな動きを覚えていきます。

 

しかし、大人は身体が大きいので、

振り子運動を利用しなくても

クラブが振れてしまいます。

 

その結果、クラブの特性を無視して

力任せのスイングになってしまうんですね。

 

原因2. 「合わせる」動作になってしまっている


小さなボールに対して

小さいフェースを「合わせる」ことで、

アーリーリリースが発生し、

煽り打ちなどのボールに対して加速しない

飛ばないスイングを促してしまいます。

 

これらを改善しようとして、

スイングの形(自分の体の形)を

意識的に変えようとしないことが重要です。

 

「肩を回そう」「腰を回そう」

「手首を固めよう」「地面を蹴ろう」

「脇を締めよう」など、

体の動きに意識を向けて修正しようとすると

本能的な動きから遠ざかってしまうからです

 

これは先ほどの例で言えば、

ドアを押したり引いたりするときに

「脇を締めよう」とか「肩を回そう」と

考えないのと同じです。

 

しかし、

ゴルフでは多くの方がこれを

やってしまっています。

では、どうすれば

スムーズなスイングができるのでしょうか?

 

これは先ほどの二大原因を解決することで

ヒントが見えてきます。

 

ヒント1. クラブの振り子運動を利用する


クラブの特性を活かした

振り子運動を利用することが重要です。

 

これには振り子素振りを行うのが

最も効果的です。

 

振り子素振りのやり方は、

下記の動画で解説していますので、

ぜひ参考にしてみてください。

 

ヒント2. 「合わせる」から「叩く」動作へ


合わせる」動作を改善するには、

インパクトバッグを叩くことが最も効果的です。

 

小さな的を狙うことで

合わせる」動作が発生しているので、

大きな的を作ることでこれを解消できます。

 

そうすると

本能的にアーリーリリースは改善され、

自然にハンドファーストの

分厚いインパクトになっていきます。

その後、

インパクトバッグを叩くイメージで

実際に球を「叩く」ことが大切です。

 

合わせる」という動きが出ないように、

インパクトバッグを叩こう」と頭の中で

イメージすることが大きなポイントになります。

 

これができてくると、

インパクトの感覚が変わってくるので、

その感覚を重視して練習すると、

スイングは「合わせる」動きから

叩く」動き、言わば

プロの動きに変わってきます。

 

まとめ


以上のポイントに注意して改善していくと、

誰でもプロのようなスムーズなスイングを獲得できます。

 

・クラブの振り子運動を利用する

・インパクトバッグを使って「叩く」動きを身につける

 

ゴルフのスイングは、

環境や道具の特性を活かすことで

自然と改善されていきます。

 

無理に体の動きを意識して変えようとせず

クラブやボールとの関係性を感じながら

練習してみてください。

 

理想のスイングは新たに

作る』ものではなく、

あなたの中に眠っているものを

導き出す』ものだと考えています。

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