なぜ「良い動き」がスイングに定着しないのか? 661
~引く動きが本番で戻ってしまう理由と対処法~
こんにちは
ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡洋天 です。
先日、『勉強会』を開催し、
「まぐれの一発」に頼らない
クラブを活かす動きと体作りを
解説させていただきました。
その中で
✅クラブを引く動作
✅インパクトバッグを叩くトレーニング
を紹介し、
これらの練習を取り入れることで、
インパクトが厚くなったり
軽く振っているのに飛ぶことを
紹介しました。
その中であらかじめ、
クラブを引く動作を練習してきたけど、
実際のラウンドになると
元に戻ってしまう、、
という方もいらっしゃいました。

「頭ではわかってる」でも「納得しきれてない」
この現象、じつは
原理原則を学ぶ最初の段階で
多くのアマチュアゴルファーが
抱える悩みでもあるんですね。
そして私がこれまで見てきた限り、
インパクトバックを叩く時には
良い動きはできるけど
本番になると“スイングが戻ってしまう人”には
ある共通点があります。
それは
「頭では理解できているけど、心の底では納得できていない」
こと。
たとえばクラブを引く動きが必要だとわかっていても、
「こんな軽く振って本当に飛ぶのか?」
「手で引いたらミスになりそうじゃないか?」
と心のどこかで“怖さ”や“疑い”が残っている状態。
この「心のひっかかり」がある限り、
人は元のスイングに“無意識に戻って”しまいます。

じゃあ、どうすれば定着するのか?
ポイントは大きく分けて以下の2つです。
① 小さな成功体験を積み重ねる
いきなりドライバーでフルスイングから変えるのではなく、
まずはアイアンやハーフスイングで
「軽く振っても飛ぶ」という感覚を
“何度も”体験すること。
飛距離よりも、
「思ったよりラクに当たる」「芯に当たる」
という小さな手応えを、
体で覚え直していくのが近道です。

② 動きの“根拠”を理解する
「なぜクラブを引くと飛ぶのか」
「なぜインパクトバッグを叩くとミート率が上がるのか」
これらの理屈を感覚ではなく
「構造」として理解すること。
クラブの遠心力や編重心の物体の使い方
といったメカニズムを理解すると、
動きへの“納得感”が深まり、定着が進みます。
まとめ:動きの定着には「納得と経験」が必要
クラブを引く動作や、
インパクトバッグを叩く動作は、
根本的なスイング改善に有効です。
ただし、それが定着するかどうかは、
【納得できているか】【小さな成功体験があるか】
で大きく変わります。
あなたの中に
「なぜか戻ってしまう」
という壁があるなら、
それは
「やり方が間違っている」
のではなく、
「納得と体験がまだ足りていないだけ」
かもしれません。
焦らず、一歩ずつ“慣らしていく”。
それが遠回りに見えて、一番の近道です。
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