56歳で現役ツアー優勝した伝説のプロゴルファー 596

こんにちは

ゴルフ飛距離アップ専門

パーソナルトレーナーの 小岡洋天 です。

 

 

先日、ある生徒さんが

一冊の本を紹介してくれました。

 

それがこちら↓

『日本最強のプロゴルファー伝・鬼才・戸田藤一郎の生涯』

 

戦前にアメリカツアーで

賞金ランク22位まで上り詰めたプロゴルファーで、

マスターズにも日本人として初めて出場しています。

 

165cmと小柄ながら

当時のパーシモンで300ydを飛ばし、

24歳では国内グランドスラムを達成。

 

56歳には関西プロゴルフ選手権で

34歳の杉原輝雄にプレーオフの末、競り勝ち、

現役ツアー最年長優勝記録を打ちたてた

伝説のプロゴルファーです↓


きっかけは、生徒さんとのレッスンの中で

「右手をもっと使ってみては?」

と提案させていただいたところ、

生徒さんの頭の中でこの本が浮かんできたそうです。

 

私自身、戸田プロのことは知らなかったのですが、

パンチショットの名手ということで、

Amazonでポチリ、早速読んでみました。

 

するとスイングの本質的に繋がることが

面白いように書かれていたんですね。

 

印象的だったのが、

戦前にアメリカに2回渡米した話。

 

特に2回目の遠征の時に

シカゴのプロであるハニークーパーのスイングを見て、

戸田プロの代名詞である

右手のパンチショットを開花させたことです。

 

当時は実際にクーパーからレッスンを受けながら、

「ゴルフと剣道が似ている!」ということで、

剣道の面打ち感覚で右手を使うと

飛距離が50ydも伸びたと書かれていました。

 

これはとても興味深い話で、

剣道の面打ちは、手で竹刀を『引く』時に

先端の加速度が最大になることが分かっています。

 

今までの記事でも書いてきた

「引いて引く」を、

戸田プロはクーパーからヒントを得て体得し、

大幅な飛距離アップを獲得していました。

 

また非公式ではありますが、

アメリカのドラコンコンテストで300ydを放ち、

ドラコン賞にも輝いています。

 

半年間の遠征が終わり日本に帰ってきた頃には、

腕が太くなり、背中辺りの筋肉が

こぶのように盛り上がっていたそうです。

 

おそらく引く動作が多くなると

遠心力も大きくなるため、

それを支えるための腕の筋肉、

背中の筋肉が発達したのだと思います。

 

もちろん

アメリカの食事も大きく関係しているでしょうが、

引く動きが多くなったからこそスイングが変化し、

体も変わっていったのだと思います。

 

今回の本を読んで学んだことは、

技術的な側面だけでなく、

成功の鍵は(ゴルフに限らず)、

自らの課題に対しての“問う力”

それを試し続ける“行動力”にあるということ。

 

他人の言葉を鵜呑みにするだけではなく、

自らが目指すべき技術や戦略を問い続け、

それを自らのものにする行動こそが、

真の成果を生む道かもしれません。

 

この本は単なるゴルフ物語や技術書にとどまらず、

成功への洞察を与えてくれる一冊かもしれませんね。

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