こんにちは
ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡洋天 です。
ドライバーを思い切り振っているのに
飛距離が伸びない…
そんな悩みを抱えているゴルファーは
とても多いと思います。
「もっと力をつけなければ」
「スイングを速くしなければ」
そう考えてトレーニングや練習を重ねても、
思うような結果が出ない…
その原因のひとつが、
実はリズムにあるかもしれません。
世界のトップが共通して持つスイングリズム
「ツアーテンポ」という言葉をご存じでしょうか。
これは、
プロゴルファーのスイングリズムを
数値化したものです。
スイングを大きく2つに分けて、
・アドレスからトップまで(バックスイング)
・トップからインパクトまで(ダウンスイング)
の時間比率を計測すると、
多くのトッププロは
驚くほど共通した数値を持っています。
具体的には…
・ローリー・マキロイ → 21:7
・リッキー・ファウラー → 18:6
・タイガー・ウッズ → 21:7
・ネリー・コルダ → 24:8
いずれも3:1の比率に収まっています。
つまり
バックスイングが3の速さ、
ダウンスイングが1の速さ。
スピードの違いはあっても、
この比率はほとんど揃っているのです。
3:1を生み出すのは「クラブを引く動作」
では、なぜ3:1になるのか?
私の考えでは、
これは単なる“リズム感”や
“タイミングの取り方”ではありません。
本質は、クラブをどう扱うかにあります。
具体的には
クラブをグリップエンド方向に引く圧力を、
手の中で調整しながら振る。
これができると、
自然とスイングは3:1のリズムに整います。
逆に、
クラブのグリップに
「押す圧力」を加えると
リズムは崩れます。
ダウンスイングが急ぎすぎて
「3:1」ではなくなり、
結果としてヘッドが加速しきった後に当たり、
飛距離が伸びません。
つまり3:1リズムは、
正しいクラブの扱い方の結果として現れるリズム
なのです。
「引く動作」を引き出す練習アプローチ
では、この引く感覚をどう身につけるか?
おすすめは次の3つです。
① 振り子素振り
クラブを振り子のように前後に揺らす素振り。
自然にクラブが戻るリズムを感じることで「自分が振る」より「クラブに振られる」感覚が身につきます。
② インパクトバッグ叩き
バッグを思いっきり叩く。
ただこれだけで、人間の本能的な「引く圧力」を手の中で作りやすくなります。
③ ツアーテンポを補助輪として使う
本質的には「引く動作」ができれば、
リズムは自然に3:1になります。
ただし最初からその感覚を掴むのは難しいもの。
そこで有効なのが、ツアーテンポアプリ。
耳から3拍子のリズムを聴きながら振ることで、
・ダウンで急ぎすぎる癖を抑え
・余計な力みを減らし
・結果的に「引く動作」を生みやすくする
といった効果があります。
つまりアプリは「リズムを作る道具」ではなく、
正しいクラブ操作へ導く補助輪なのです。
なぜこれが飛距離アップに効くのか
3:1のリズムを守ることで、
・切り返しが引く動作になる
・体とクラブがシンクロする
・力の無駄遣いが減り、最大限のエネルギーをボールに伝えられる
という好循環が生まれます。
「もっと速く振らなきゃ」と焦るよりも、
「引く動作」と「3:1のリズム」を意識する方が、
結果として飛距離も伸びていきます。
まとめ
飛距離アップに必要なのは、
フォームの形でも筋力だけでもありません。
大切なのは
・クラブをグリップエンド方向に引く圧力を手の中で作ること
・その結果として生まれる3:1のリズムを生む出すこと
世界のトッププロが揃ってこのリズムを持つのは、
クラブを正しく扱えている証拠です。
あなたも
「手の中で引く圧力を感じながら」
「耳でリズムを聴きながら」
スイングしてみてください。
飛距離が変わる手応えを、きっと感じられるはずです。
あなたのスイングリズムは、3:1になっていますか?