こんにちは
ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡洋天 です。
試合やラウンド中、
「練習ではできたのに、本番になると体が動かない」
「頭ではわかっているのに、焦ってしまう」
そんな経験をしたことはありませんか?
特にプロテストや公式競技、
大事な社内コンペなど、
「一発勝負」の場面では
緊張やプレッシャーが
大きくなりやすいものです。
私が普段指導している中でも、
「本番で実力を出せない…」
という悩みを持つゴルファーは
少なくありません。
トレーニングや
スイング調整をしてきたのに、
いざ試合になると
「自分をコントロールできない」
と感じる。
これ、とてももったいないですよね。
でも、これにはちゃんと理由があるんです。
緊張すると「意識」が体の前面に集まる
人は緊張状態に入ると、
無意識に意識が体の前面に集まる傾向があります。
ボールや対戦相手、スコア…
目の前の情報や自分のことに過剰に意識が向き、
心も体も「前のめり」になってしまう。
要は 自分視点、
「一人称」になっている状態。
この状態では呼吸は浅くなり、
肩や腕に無駄な力が入りやすく、
結果的にスイングのしなやかさや
クラブの動きが損なわれます。
そして、普段なら自然に出せる
「再現性の高い動き」
が失われてしまうのです。
背中に「意識」を置くと、冷静さが戻る
そこで私が提案するのが、
「背中の後ろに意識を置く」
というメンタルアプローチです。
具体的には、
・肩甲骨の間あたりまで三つ編みをしている自分をイメージする
・頭の後ろにリンゴがあるとイメージする
・背中側にカメラが置いてあって、自分を撮影していると想像する
といったイメージ法です。
この「背中に意識を置く」ことで、
視点が体の前側から後ろ側に移動し、
自然と一歩引いた“俯瞰した感覚”が生まれます。
これは他人から見た自分の視点、
「2人称」「3人称」になる状態。
さらに、心理学では自分を客観視する力、
つまり「メタ認知」が感情のコントロールや
冷静な判断に役立つことがわかっています。
脳科学の観点でも、
背中側に意識を置く感覚は、
動作の安定性を高めると言われています。
つまり、このシンプルな方法には
心理学的・脳科学的背景もあるのです。
まずは今、イメージしてみてください
ここで一度、体験してみましょう。
深呼吸をして、目を閉じてもいいので
リラックスしてください。
そして、
「三つ編みをしている自分をイメージする」
「背中側にカメラが置いてあって、自分を撮影していると想像する」
そんなイメージをしてみてください。
……どうでしょうか?
背中側に意識を置くことで、
目の前の景色と自分が、
まるで映画のワンシーンのように、
少し距離を置いて俯瞰できる映像が出てきませんか?
もしうまくイメージできなくても大丈夫。
大切なのは、「体の後ろに何かある」
ということを意識するだけ。
それだけで、自分を客観視し、
心拍数が落ち着き、
肩の力が自然に抜けていきます。
どんな場面で使えるのか
このアプローチは、
・「ミスしたらどうしよう」と不安がよぎる
・「絶対飛ばさなきゃ」と力が入る
といった場面で効果的です。
一度深呼吸をして、
背中にある何かをイメージしてください。
すると不思議と、
心拍数が落ち着き、
肩の力が抜け、
「自分を俯瞰する」感覚が戻ってきます。
この状態で、打ちたい球筋、
落とし所をイメージして
アドレスに入り、スイングする。
そうすることで、
練習で積み上げてきた実力が
自然に表現されやすくなるんです。
メンタルも「飛距離アップ」に繋がる
私は普段「フィジカル」「クラブの動き」をテーマに
飛距離アップの指導をしていますが、
“心”の状態もまた飛距離を大きく左右すると感じています。
どれだけスイングが良くても、
力みや過緊張があれば
クラブはスムーズに動いてくれません。
逆に、冷静で俯瞰的な心の状態に戻るだけで、
体が本来持つ力を解放できることもあります。
この「背中に意識を置く」方法は、
シンプルで簡単なのに、効果はとても大きい。
もし本番で緊張してしまう、
力が入ってしまうと悩む方は、
ぜひ一度試してみてください。