プロの歩んできた学習過程をひも解くと”効率的なスイング”の正体が見えてくる 556

こんにちは

ゴルフ飛距離アップ専門

パーソナルトレーナーの 小岡洋天 です。

 

 

プロを見ていると

なんであんなに滑らかなスイングが

できるんだろうと

誰もが考えたことがあると思います。

 

特にスマートフォンが普及した今、

プロとのスイングの差が明白になり

・前傾を深くしよう

・手元を低くしよう

・ハンドファーストにしよう

といったカラダの矯正が

多くみられるようになりました。

 

ただ

プロの動きをしているはずなのに

プロのようなスイングにならないと

多くのゴルファーが悩むことになったのも

事実かもしれません。

 

なぜなら、最先端科学から

スイングの “カラダ”の動きは

“クラブ”の動きによって

ほぼほぼ支配されていることが

分かってきたからです。

 

このことにより

YouTubeやインスタグラムでも

クラブは『振り子運動』『引いて引くもの』

というクラブ意識の内容が多くなってきました↓

ただここでよく聞かれるのは

実際に球を打とうとすると

切り返しで引く動作ができない、、

という方が多くいらっしゃいます。

※連続素振りで引く動作ができている状態の人でも

 

そういった方にまず知って頂きたいのは

プロは切り返しの引く動作を

“自然”と身につけたという所です。

 

この“自然”がキーポイントで

プロが幼い頃からクラブを振ることで

なぜ“自然”と引く動きが出来たのでしょうか?

 

ここに引く動作を身につける為の

ヒントが隠されていると考えています。


それは切り返しで

グリップエンドを引かざる得ないエネルギーが

手の中で掛かっていたということです。

 

 

これはどういうことか??

 

幼い子供にとってゴルフクラブは

重たい棒になりますよね。

しかも先端には重たいヘッドがついている訳です。

 

極端にイメージすると

大人がハンマーを持ってスイングを

しているようなものかもしれません。

 

こういった重たいものを振ろうとした時、

テイクバックではどうやって

振り上げようとするのでしょうか?

 

 

そう、手が最初に移動して

ヘッドは後からついてくるように

振り上げますよね↓



  

この手が先に移動することで

クラブに遠心力(慣性力)が働いて

ヘッドは“勝手に”上がっていきます↓



ここで大切なのは

ヘッドを持ち上げる”のではなく、

ヘッドが勝手に上がっていく”という所。

 

こうなると

クラブの遠心力(慣性力)によって

手は勝手に引っ張られて、

その“引っ張られたエネルギー”

“引っ張り返す動き”が発生していきます↓

逆に多くの大人はクラブが軽いので

クラブを持ち上げてしまって

クラブに引っ張られるエネルギーを

吸収してしまいます。

 

そうなると切り返しで

引っ張られる動きが反応しなくなって

“押し動作” と言われる

クラブをコントロールしにくいエネルギーを

かけやすくなるんですね。

 

 

まとめると

①テイクバックの初期でクラブを“引っ張る”ことによって遠心力が発生。



②その遠心力でヘッドが手を追い越してトップポジションまでいく。



③その後、手の中で“引っ張り返す”というエネルギー(向心力)が大きくなる。



④切り返しの“引く動作”が自然に促されるようになる。

という訳です。



なので人間が意識的にやる作業は

テイクバックの初期切り返しの一瞬がメイン。

 

あとは自然と加速しやすくなって

フェース面が真っ直ぐになりやすいように

ゴルフクラブは設計されてます。

 

逆に必要のないところで

意識的にカラダを動かそうとすると

クラブ本来の動きが出来なくなって

加速しながらボールに当たらなくなったり

芯に当たらなくなったりするんですね。

 

なのでゴルフスイングは

何かをしようと考える足し算ではなく、

余計なものを削る引き算として

考えていくことも大切になってきます。

 

もしあなたが切り返しで

引く動作ができないと悩んでいるのなら

テイクバックの遠心力(慣性力)を

手で吸収している可能性があります。

 

その場合は

テイクバック初期の遠心力を

“そのまま” 使うこと(惰性)を意識して

スイングをしてみてください。

 

そうすると

切り返しの引く動作が自然と発生しやすくなって、

軽く振っているように見えて飛ぶ

効率的なスイングになる確率が高まります。

 

※今回の記事の内容をより詳しく知りたい方は、こちらの動画も参考にしてみてください↓

 

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