手首のコックが、なぜ勝手に外れてしまうのか 717

こんにちは
ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡洋天 です。

前回、親指の使い方によって
「アーリーリリース」という
イレギュラーな動きが起きやすくなる、
というお話をしました。

今回は、
そのアーリーリリースの主役である
手首のコック」について、
詳しくお伝えしていきます。

コックとは何か


コックとは、
バックスイングで手首が曲がり、
クラブと腕の間に角度ができた状態のことです。

いわば、
エネルギーを溜め込むための
「バネ」です。

ダウンスイングの後半、
このバネが一気にほどけることで、
クラブヘッドは爆発的に加速します。

コックが深く、
そして正しいタイミングでほどけるほど、
インパクト効率が良くなります。

「アーリーリリース」とは、何が起きているのか


アーリーリリースとは
このバネが
本来ほどけるべきタイミングより早く
ほどけてしまう現象です。

要は溜め込んだエネルギーが、
ボールに当たる前に使い切られてしまうのです。

これは、
前回お伝えした
「スピード × インパクト効率」で言えば、
インパクト効率を大きく下げてしまう
典型的なパターンです。

なぜ、コックは勝手に外れてしまうのか


コックが早くほどけてしまう原因は、
一つではありません。

代表的なものを、3つ挙げます。

一つ目は、前回お伝えした、
親指の圧力です。

親指に力が入り、
グリップを押し込む意識が強くなると、
その圧力が手首の動きにも伝わり、
コックを早くほどく方向に働いてしまいます。

二つ目は、
「合わせる」意識です。

小さいボールを、
小さいフェースで
正確に打とうとすればするほど、
手の中で合わせる動作(押し動作)が発生し、
クラブを振り下ろそうとしてしまいます。

これが、
コックを早くほどく、
大きな引き金になります。

三つ目は、
ボディターンで振ろうとすることです。

本来、
スイングはクラブの振り子と、
腕の二つの振り子によって形成されています。

この時、
ボディターンなど手を使わずに
体の回転だけで振ろうとしすぎると、
ダウンスイングから
グリップを握り込みすぎて、
コックは早くほどけてしまうのです。

コックは「握り込んで守る」ものではない


三つの原因に共通しているのは、
どれも「グリップを押し込んでしまう
という結果につながっていることです。

親指の圧力も、
合わせにいく意識も、
ボディターンへの頼りすぎも、
突き詰めれば、
手の中でクラブを押してしまう動き
行き着きます。

では、どうすればいいのか

原因ごとに、
それぞれ有効なアプローチがあります。

まず、親指の圧力によって
押し動作が発生している場合。

物理的に親指をグリップから離すといった、
前回の記事で書いたアプローチがおすすめです。

そうすると
クラブを引けるようになり、
タメ動作が生まれやすくなります。

次に、合わせにいく意識が強い方。

インパクトイメージを変えることがおすすめです。

そのためには、
インパクトバッグを”適当”に叩くこと

この”適当”がミソで、
適当に大きな的を叩くことで、
その人本来の叩く動きが促され、
自然とタメ動作ができるようになります。

さて、最後が
ボディターンの意識が強い方ですね。

そういった方には、
逆に体を使わないように
スイングするのがおすすめです。

そうすると、
クラブの振り子運動だけが炙り出て、
手が柔らかく使えるようになります。

もっと簡潔に言うと、
めちゃくちゃ手打ちをしてください
ということです。

長年ボディターンをしていた方でしたら
拒絶反応があるかもしれませんが、
実際に動画で撮影してもらうと、
体も自然と動いていることに気がつくはずです。

体の回転は、
クラブの動きを引き出すきっかけであって、
すべてをコントロールする主役ではありません。

前回の親指の話、
インパクトイメージの改善、
そして体の使い方の見直し。

この3つを整理していくことが、
アーリーリリースを防ぎ、
インパクト効率を高める近道です。

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