こんにちは
ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡洋天 です。
今回は、「グリップ」について、
少し踏み込んだお話をしたいと思います。
一般的にゴルフでは
オーバーラッピングや
インターロッキングが主流で、
ベースボールグリップは
ゴルフを知らない初心者が
「最初にやるグリップ」
といった考えがあります。
でも、ちょっと待ってください。
本当にそうでしょうか?
偶然から生まれた“基本”の正体
昔、ハリー・バードン(Harry Vardon)
という選手がいたそうです↓
彼はある日、
右手の小指にトゲが刺さってしまい、
痛みのせいで右手小指を左手に重ねて
スイングをしたそうです。
すると、偶然にも
「両手の一体感」が生まれて
スイングが安定しました。
その経験から生まれたのが、
今でも“グリップの王道”とされる
「オーバーラッピンググリップ」
だったということ。
これって、ちょっと面白くないですか?
そもそもバードン以前の時代、
多くのゴルファーは
ベースボールグリップで
スイングをしていました。
右手と左手を分けて、
両手でしっかり握る。
まるでバットを握るような、
このスタイル。
それで多くの名プレイヤーが
生まれているわけです。
*トム・モリスやウィリー・パークが有名
現在の基準で言えば
特徴的に見えるかもしれませんが、
当時はそれが“当たり前”だったのです。
ベースボールグリップ=初心者??
私自身、ベースボールグリップには
かなりの可能性を感じています。
たとえば、歴史を振り返っても…
・モー・ノーマン(精密機械のようなスイングで知られる伝説のカナダ人ゴルファー)
・渋野日向子選手(2019年全英女子オープン優勝)
・そして、清水大成選手(近年注目されている若手プロ)
彼らは実際にベースボールグリップで
結果を出している選手たちです。
つまり、
「ベースボールグリップは初心者がやるもの」
と決めつけられないと思うのです。
オーバーラッピングやインターロッキングは、
右手小指が左手に乗ることで
両手の“一体感”が感じやすい
というメリットがあります。
ただ、これはあくまで
「〇〇しやすい」
というレベルの話。
すべてのゴルファーにとって、
絶対にオーバーラッピングが最適、
とは言い切れません。
実際、ベースボールグリップの方が
・スイング軌道が安定した人
・インパクトが強くなった人
・調子が良くなった人
も 見てきました。
なので
グリップに正解があるとすれば、
それはクラブを持って
右回りがスムーズにできるのが
良いグリップだと考えてます。
スイング中、クラブを引くと
必ず右回りになりますからね。
それがスムーズにできるグリップが
あなたにとっての
「正しいグリップ」「飛ぶグリップ」
だと考えています。
ベースボールグリップも、
あくまで選択肢のひとつとして、
試してみてもいいかもしれませんね。