筋肉がつるのはなぜか 374

こんにちは

 

小岡 洋天(こおか ひろたか)です。

 

 

ラウンド中、ふくらはぎがつることはありませんか?

 

私は学生時代、

キャディーのアルバイトが終わった後

ラウンドをしてる時にふくらはぎをつることがありました。

 

当初は脱水症状やナトリウム、カリウムなどの

電解質異常が原因で引き起こされるものだと考えられてきましたが、

近年の研究によって本当の原因があきらかになっています。

 

筋肉がつる本当の原因

カラダには運動中の姿勢を保ち、

バランスをとって怪我を予防するセンサーが設置されています。

 

その代表的なのが筋肉の中にあるセンサー、筋紡錘(きんぼうすい)

そして腱(筋肉と骨のつなぎ目)についているセンサー、ゴルジ腱器官です。

 

 

筋紡錘は筋肉が伸ばされたときに反応して、

(それに逆らうように)筋肉を縮める働きがあります。

 

そしてゴルジ腱器官は腱に与えられた伸びに反応して、

筋肉をリラックスさせる働きがあります。

 

長時間の運動によって筋肉が疲労してくると、

神経にも疲労がでて神経障害がおこります。

 

それに伴い、筋肉を縮めようとする筋紡錘と、

筋肉をリラックスさせようとするゴルジ腱器官が対立し、

両センサーのバランスが崩れてしまいます。

 

そうすると不規則な筋肉の収縮に代表させる

筋肉の異常、筋痙攣がおこるのです。

 

実際に筋肉自体に影響を及ばさず、

神経のみを麻痺させる薬を投入した実験では

筋痙攣が顕著に軽減されました。

 

このことからも分かるように

ラウンド中、筋肉がつるのは神経系の疲労によるものだと推測されます。

 

 

では神経を疲労させないためにはどうすればいいか?

 

これはリラックスさせる神経、

副交感神経を刺激することです。

 

これはヨガなどで代表される腹式呼吸やアロマなど

脳が「心地いい」「気持ちいい」と感じる“快”の刺激を入れることです。

 

ここで抑えておきたいのは

ある人がそれをやって良かったからそれが正解ではなく、

“あなたにとっての快”を探すことです。

 

それが呼吸法なのか、ストレッチなのかマッサージなのか実際に試してみることです。

 

そして、あなたの脳が“快”だと判断する刺激を見つければ

効率的に副交感神経を促し、神経系をリラックスさせることができるはずです。

 

 

それでは、失礼します。 

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