ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡 洋天 です。
ピラティスと聞くと体幹を鍛えるというイメージがあるのではないでしょうか?
そのため最近ではゴルフのためにピラティスをする人も増えてきているそうです。
やはり体幹を鍛えてスイングを良くしたいということなんですね。
しかし、ピラティスは本当にゴルフに効果があるのかというとハッキリ分かっていないのが現状です。
そこで今回はピラティスによるゴルフの効果が本当にあるのかということを考えていきたいと思います。
ピラティスの歴史
まずピラティスの本質を知るためにいつ、どのようにピラティスが生まれたのかを見ていきましょう。
ピラティスは今から130年以上前の1881年にジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスから開発されました。
それまでのピラティス(開発者)は、あまりカラダが丈夫ではなく、喘息やリウマチ熱などの病気に悩まされていたそうです。
そこで病弱なカラダを克服するためにあらゆるエクササイズを試しながら研究を続けてピラティスメソッドを作り上げました。
もともとカラダが弱いピラティス(開発者)が考案したものなので、日常生活がままならない人向けのメソッドになっています。
そのため第一次世界大戦にドイツ負傷兵のリハビリとして取り入れられました。
*ピラティス(開発者)は看護師でした。
ベッドに寝たままでもできるピラティスメソッドはリハビリにうってつけだったみたいです。
そこから1926年にピラティス(開発者)がアメリカにわたってニューヨークでスタジオを開き、多くの人の注目を浴びることになりました。
ここまで書いてきたように、ピラティスは“リハビリ”として開発されています。
私自身もピラティスを試しましたが、寝ておこなう動作、座っておこなう動作が中心になります。
たしかにピラティスをおこなうことで姿勢改善、お腹がしまる感覚がつかみやすいように感じます。
しかしゴルフスイングに繋がるのかと言うと
“繋がらない”
というのが今の私の考えです。
なぜかというと、スイングという動きは立ってカラダを振り子のように使うからです。
そこには力みを入れずにカラダを振り子のように動かすことが重要になってきます。
しかし、ピラティスの動きはゆっくり筋肉を伸ばしながら“緊張”させる動きが基本です。
そこには“緊張”を生み出す動きが中心になるのでスイングには適していない刺激になるのです。
もちろん怪我をしてしまって立って歩くことができない状態であれば、有効なリハビリのエクササイズになると思います。
しかし、ほとんどの人は立って歩くことに問題がありません。
そこにはスイングに必要な要素が少なく、逆にスイングの動きに反している刺激が多いのです。
ゴルフは体幹が大事です。
私も大賛成です。
しかし、いくら体幹を鍛えても実際のスイングで体幹が使われなければ意味がないのです。
まずは体幹が使われるように動きをカラダに覚え込ませることです。
そういったドリルをくり返すことで効率的なカラダの動きが修得されるのです。
そこでスイング感覚が崩れないように柔軟性、筋力を向上させていくことが大切になってくると考えています。
まずは動きと柔軟性、そこから筋力、瞬発力です。
ゴルフは感覚のスポーツです。
感覚が変わるとリズムやテンポが変わってしまいます。
そのためには良い感覚のスイングリズムでフィジカルを上げることが重要になるのです。
それでは失礼します。