こんにちは
ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡洋天 です。
『天動説』と『地動説』
この話は有名ですよね。
今となれば何で昔の人は
天動説を信じていたんだろう??
と疑問に思うかもしれません。
しかし、こういった事が
ゴルフレッスンの多くで
普通に起こっているとしたらどう思いますか?
ここで『天動説』と『地動説』について
簡単におさらいしておきましょう。
『天動説』は、
地球に対して太陽が動いている(回っている)、
という考え方。
それに対して『地動説』は、
太陽に対して地球が動いている(回っている)、
という考え方です。
これを多くのレッスン業界に例えると
『天動説』は
「体に対してクラブが動いている」
という考え方。
それに対して
『地動説』は、
「クラブに対して体が動いている」
という考え方です。
体に対してクラブが動く考えは
「肩を回せ」
「腰をきれ」
「下半身を使え」
といった体を意識してスイングを教えるレッスン。
クラブに対して体が動く考えは
「クラブの重みを感じる」
「クラブの遠心力を感じる」
「ターゲットを意識して球筋を意識する」
など結果的にクラブを意識して教えるレッスンです。
そもそも『天動説』は
地球にいる人の視点で太陽を見ていたので
本当は地球が動いているのに
太陽が動いていると考えていました。
ゴルフのスイングも同じで
プロの動画や連続写真を見ていたので
本当は”クラブの動き”で体が動いているのに
“体の動き”でクラブが動いていると
考えてしまったんですね。
この考え方を
『天動説』は 体を意識してスイングすること
『地動説』は クラブを意識してスイングすること
になります。
では、なぜ『地動説』、
つまりクラブを意識してスイングすることが
重要なのでしょうか?
それは、ゴルフスイングの本質が
「クラブの振り子」が起点 としてあるからです。
クラブの重みや遠心力を感じることで、
自然と体がクラブの動きに合わして
バランスを取るようになっています。
結果として、
クラブの振り子運動が崩れなければ
無駄のないスムーズなスイングが実現し、
飛距離や方向性の向上につながります。
一方、体の動きを意識しすぎると、
クラブの振り子が崩れやすくなり
体の動きがぎこちなくなります。
多くのレッスンでは
これをやってしまっているのが現状なんですね。
では、どうすれば
クラブを意識したスイングを身につけ
安定した飛距離アップを実現できるのでしょうか?
私のトレーニングでは、
以下のポイントを重視しています。
①クラブの振り子の周期が崩れない手の感覚や、
インパクトイメージを変えることで、
結果的にクラブ意識を実現します。
例えば「振り子素振り」や
「インパクトバック叩き」が
代表的なトレーニングになっていきます。
これを行うことで
クラブの動きが効率的になるため、
それに合わして体の動きも効率的になっていきます。
②脳のリミッターを外し、振るスピードを高めます。
例えば、
ゴルフボールよりも的や重量があるマットを叩いたり、
クラブのヘッドが走りやすい特殊なクラブを使用して
振るスピードを高めていきます。
③飛距離に関係が高い筋肉や、下半身の瞬発力を高めていきます。
例えば
モモ裏の筋肉や体幹、前腕の筋肉を強化し、
スピードに適応しやすい刺激を入れていきます。
これらのアプローチによって、
短期間でもスイングが改善し、
飛距離アップを実感する事が可能になります。
最後に
もし、これまで
体の動きばかりに意識を向けていて
思うような成果が出なかったのであれば、
一度クラブの動きに意識を向けて
取り組んでみてはいかがでしょうか。
ゴルフは理論と感覚のバランスが重要です。
正しい理論に基づきながら感覚を磨くことで、
必ず結果はついてきます。
あなたのゴルフライフをより充実させるために、
あなた本来のスイングを獲得していきましょう。