プロのスイングを真似しても上達しない理由 672

こんにちは

ゴルフ飛距離アップ専門

パーソナルトレーナーの 小岡洋天 です。

 

多くのゴルファーがやってしまうのが、

「プロのスイング動画を見て、形を真似する」

こと。

トップの位置、

腰の回転角度、

下半身の使い方…

 

一見正しいように見えますが、

実は これが上達を遠ざける最大の罠 です。

 

なぜなら、

スイングというのは“形”ではなく、

“クラブの動き”でできているからです。

 

同じ形でも“意図”が違えば動きは変わる


たとえば、

同じ「右肘をたたむ」動作でも、

・肘を無理やりたたもうとしている人

・クラブを引きながら“たたまれていく”人

では、まったく違う動きになります。

 

プロは後者です。

 

クラブの重さ・遠心力・タイミングを

感じ取った結果」その形になっている。

 

つまり、

形を“再現している”のではなく、

形が“再現されている”んです。

 

スイングは「環境」と「感覚」の産物


スポーツ科学では、こうした考え方を

エコロジカル・アプローチと呼びます。

 

人の動きは、

体の構造・道具・環境・目的との

“相互作用”で自然に形成される。

 

だからこそ、

“同じ形を目指す”のではなく、

同じ目的で動くことが大切です。

 

プロが“あのスイング”になるのは、

クラブとの関係性が最適化されているから。

 

その関係性を飛び越えて形だけ真似しても、

体は同じように動いてくれません。

 

「形」ではなく「感じ方」を真似しよう


では何を真似すべきか。

 

それは、

プロが無意識下で何を感じているかです。

・クラブの重さをどこで感じているか

・どのタイミングでクラブが“走る”か

・どんなインパクトをしようとしているのか

 

この「感じ方」を自分の中で再現することが、

本当の意味での“プロの動きに近づく”道です。

 

クラブとの関係性を整える練習を


形ではなく関係性を整えるために、

私がよく勧めているのは

クラブを引く感覚を感じるアプローチ」。

 

・グリップエンドを引くように振る

・クラブ振り子が壊れないように素振りをする

・インパクトバッグを叩く時の“手の中の感覚”を感じる

 

こうした練習は、

体を「どう動かすか」ではなく、

クラブと“どう関わるか”を育ててくれます。

 

まとめ:「プロの形」は結果にすぎない


プロのスイングは、

“関係性の結果”として現れた形。

 

私たちが真似すべきなのは

「外見」ではなく「クラブの動き」です。

 

つまり、

 

形を真似るのではなく、

クラブとの“対話”を真似ること。

 

そうすれば、

あなた自身の体に合った

“最適なスイング”が自然と出来上がっていきます。

 

あとがき


YouTubeやSNSで

誰でもプロのスイングを見られる時代。

 

だからこそ、「見た目」よりも

「感じ方」に目を向ける人が伸びます。

 

飛距離アップも同じ。

“クラブを引っ張る感覚”をつかんだ瞬間、

あなたのスイングはプロのそれに近づいていきます。

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