ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの小岡洋天です。
ウエイトトレーニングの“常識”は
「筋力を高めて筋肉を大きくすること」
でした。
そしてタイガーウッズの出現によって
ゴルフでも“常識”に添ったウエイトトレーニングが推奨されるようになってきました。
しかし、こういった従来のウエイトトレーニングは
一部のゴルファーに一定の成果は出ても
他の多くのゴルファーには成果が出ず、逆にスウィングを崩してしまう原因にもなってしまいました。
そこにはウエイトトレーニングの“常識”に縛られ、
筋肉さえつければ飛距離が伸びるという
“思い込み”から抜け出せない部分がありました。
そしてその固定概念に一番縛られていたのは私自身でもありました。
「筋肉さえつければ飛距離が伸びる!」
そう信じて疑わなかった当時の私は
自分自身でガンガンにトレーニングをやり込み
・ベンチプレス 110kg
・スクワット 180kg
まで挙げ、体重も8kgまで増やしました。(半分以上が筋肉です)
胸板が厚くなり
下半身ががっしりして
意気揚々とゴルフをした結果
ほとんど飛距離が変わらない
という事実でした。
衝撃でした...
週に3回 1時間のウエイトトレーニング、
プロテイン、BCAA、クレアチンなどの補助食品の徹底、
(わざわざ目覚まし時計を夜中にセットしてプロテインをとったことさえありました)
ウエイトトレーニングだけでなく
加圧トレーニングやピラティスをやってみたりもしました。
しかし、その結果が
“飛距離がほとんど変わらない”
という“結果”だったのです。
そこで私は一からトレーニングを見直しました。
従来のウエイトトレーニングの“常識”を疑ってみたのです。
もちろん『ゴルフ専用トレーニング』という本はほとんど読みました。
しかし、どれも結果に結びつくような内容ではなかったのです。
そこから自分自身で“結果の出るトレーニング”を模索、
試行錯誤を繰り返し、時には有名な日本有数のトップトレーナーにもお会いしてアドバイスを頂いたりもしました。
そしてその中から得た一つの答えが
スウィングの筋力
スウィングの柔軟性
は最終的にスウィングの中で向上させていくことが大事であること。
これはとてもシンプルな考えでした。
いろいろなトレーニングを試していく中で
飛距離との因果関係がないものを削っていった結果
最終的にスウィングの中でフィジカルを高めていくことが必要だと気がつきました。
あとは
どのような感覚で
どのように振るか
そして
どんな負荷で
どのくらいの回数を行うかが重要になります。
ただここで問題があります。
それはトレーニングの内容がとても“地味”であることです。
雑誌などで紹介されている一見効果がありそうなトレーニングではなく、
「本当にこれで結果がでるのかな〜」
と疑ってしまうようなトレーニングだからです。
ある番組で伝説の三冠王、落合博満さんが打撃の極意についてこんなことを言っていました。
「(打撃極意の答えについて)どんな答え??... シンプル!
ところがシンプルな形っていうのは誰にも受け入れてもらえないの
このジレンマはある」
*『戦え!スポーツ内閣』から参照。
私は本当に結果が出る“答え”はとてもシンプルだと考えています。
それは私自身の経験、また結果を出しているスポーツ選手の話を聞いてもシンプルな答えに行き着いているからです。
そしてさらに結果を出している人は周りが常識だと思っていることに疑問を持って、そこから常識を打ち破って結果を出しています。
あのイチロー選手は筋肉を大きくするトレーニングをするとスウィングスピードが落ちるとも語っています。
*その後トレーニング方法を変えてメジャー安打記録を樹立。
陸上100m元日本記録保持者の伊東浩司さんは
「いままで言われていたこと(練習やトレーニング)のすべて逆、逆、逆をやっていったらいい結果がでた。」
とも語っています。
*当時の日本記録10秒00を樹立。
このように『今』常識だと思っているものは実は結果と全く関係ないものもあるということです。
そして非常識だと思っていたことが実は成果を出す上でとても重要であることがあるのです。
あとはその常識の壁から抜け出すために
まわりと違うことをする覚悟があるかです。
それでは失礼します。