勝つための鉄則 349

こんにちは

 

小岡 洋天(こおか ひろたか)です。

 

 

ゴルフは自分との戦いだと

いわれています。

 

しかし

いざライバルとの勝負になると

相手を意識せざるを得ません。

ましてや大事な大会とあれば

なおさらではないでしょうか。

 

その中で僅差になることも

あるかと思います。

そしてそのプレッシャーの中、

なかなか思うようなゴルフが

出来ない方もいると思います。

 

そこで今回、

一流の勝負師といわれる

プロゴルファーから学べる

『勝つための鉄則』

考えていきたいと思います。

 

 

驚異的な勝負強さを誇ったプロとは

ここで勝負強いプロというのを

ピックアップしておきましょう。

 

今回は首位で最終ラウンドに

入った場合の勝率が1番高いプロを

『勝負強い』とします。

 

ちなみに

首位で最終ラウンドに入った場合の

平均勝率は日本ツアーで58.1%、

アメリカツアーだと49.4%です。

*2005~2014年の10年間を参考

著書:『ゴルフトリビア』より参照

 

では日本で1番勝率が

高いプロは誰でしょうか?

 

石川遼⁇

 

ジャンボ尾崎⁇

 

いいえ、違います。

 

 

答えは杉原輝雄です。

 

 

なんと勝率は平均を大きく上回る81.0%

 

首位で最終ラウンドに入ると

5回に4回は優勝するということです。

 

しかも興味深いのは

僅差で競り勝っているということ。

 

単独首位での

最終ラウンドが21回あり、

うち17回で優勝しているわけですが、

1打差が10回で8勝2敗、

2打差が9回で8勝1敗、

3打差が2回で1勝1敗。

つまり、

4打差以上の差をつけたことは

1度もないということです。

 

ちなみに他の選手に限っては

差が大きければ大きいほど

勝率が上がって、

差が小さければ勝率が

下がっているのですが、

杉原輝雄の場合は全くの逆なのです。

 

これはどう考えても

『一流の勝負師』と

認めざるを得ません。

*女子の1位は不動裕理で

勝率79.3%になっています。

 

それでは海外ではどうでしょうか。

 

1位は予想どおり

 

タイガー・ウッズです。

 

勝率は驚愕の93.0%

 

アメリカツアーでは日本よりも

逃げ切りが難しい中で

この勝率は神がかっています。

 

ではこの2人の

共通点は何でしょうか?

 

勝負強さを決める要因

私は2つあると考えています。

 

1つは

『重度の負けず嫌い』

ということ。

 

そしてもう1つは

『相手の最高のプレイを想定している』

ということです。

 

これはどういうことかというと

自分が“負けた”という状況を

勝負が決まるまで作らないように

しているということです。

 

事実、杉原輝雄は

「ゴルフは何が起こるか分かりません。

だから終わるまで分からんということを常に思っておかないといけない。

とんでもないところから入れてきたらショックが大きいから、相手が何をするか分からんと思っておかんとアカンのです。」

*著書:『生涯現役』より参照

と語っています。

 

タイガーに関しては

そういう状況になったら

相手のパットを見て

「入ってくれ」

と願うそうです。

 

この

相手にとっての最高の状況を

想定しておくこと

 

そうすることで

「やられた…」

という落ち込みを

未然に防いでいるのではないでしょうか。

 

そして本当にそうなると

覚悟しておく心構え

勝ちを拾うポイントに

なってくると思います。

 

私自身も相手の起死回生で

「負けてしまう」

と途中で思ってしまうと

ほとんどが負けています。

 

これは「勝てそう」

と思ってしまう自分の油断を

作ってしまうことが

原因だと考えています。

 

どうしても人間は

自分の都合のいいように

物事を想定してしまうものです。

 

それは心の奥深くで

“甘さ”が拭いきれていない状態です。

 

一流の勝負師というのは

自分の“甘さ”を認め、

最悪の状況を想定できる人

ではないでしょうか。

 

今回はこのズバ抜けた2人に

絞ったわけですが、

私の経験上でも

最悪な状況を想定し、受け入れること、

そしてそこから

最善策を考えて行動することが

大切なんだと実感しています。

 

ただし

このことが分かったから

直ぐに結果が出るというわけではなく、

少しづつこういったことを

根気強く意識していくことで

勝負強い人間になっていくのだと思います。

 

 

あなたは負けたくないと思うあまり

自分の都合のいいように

相手のミスを期待していませんか?

 

そしてちょっとでも優位に立つと

心に隙ができていませんか?

 

相手のミスはあなたには

コントロールできないことです。

 

それよりも

相手の最高のプレイを前提として

ラウンドしてみてください。

 

そうするとあなたの中に

“勝ちきる覚悟”が

生まれてきます。

 

 

それでは、失礼します。

 

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