こんにちは
小岡 洋天(こおか ひろたか)です。
世の中にはいろいろなトレーニング方法があり
ことゴルフのトレーニングに関しても
いろいろな考え方があります。
特に上半身の筋トレに関しては
ゴルフに必要だと考えるトレーナーや
必要でないと考えるトレーナーもいます。
私の結論からいうと
一般のアベレージゴルファーから
上級者、プロまで
上半身に関しては筋力よりも
柔軟性が必要だと感じています。
しかし、ある研究論文によると
ヘッドスピードと上半身の瞬発力に
大きく“関係性”が見られたという
実験結果がありました。
その内容はというと
座っている状態で胸の前に
4kgのボールをセットして
前方へどこまで飛ぶか計測し、
その記録とヘッドスピードの“関係性”を表す実験です。
そしてその結果、ヘッドスピードとの
関係性が大きく見られたということです。
試験者はPGAツアーに出場している
30歳以下の男子10名と
30歳以上の男子10名の
グループに分けて計測しています。
特に30歳以上のグループは
下半身の瞬発力よりも
上半身の瞬発力の方が
ヘッドスピードとの“関係性”が
優位になっていることを示唆していました。
このことから単純に考えれば
ヘッドスピードを上げるために
上半身の筋トレが必要だと考えますが
じつはそう単純ではないと私は考えています。
というのも
30歳以上のグループの
上半身の関係性が高かった理由として
30歳を超えての
下半身の衰えによって
それを補おうと無意識で
上半身の筋力を使うようになり
上半身の瞬発力が上がった可能性があるからです。
また30歳以下のグループでは
上半身の瞬発力よりも
下半身の瞬発力の方が
ヘッドスピードとの
関係性が高かったのです。
ということは30歳以上でも
下半身の瞬発力を上げることによって
以前の下半身主体の動きになる可能性があるということです。
*それと平衡してスウィング技術も一緒に高めたほうがいいです。
ただ、だからといって
上半身の筋トレを
否定しているわけではありません。
実験結果からも上半身の瞬発力と
ヘッドスピードとの関係性が高いと
出ていることから
やり方次第ではヘッドスピード向上に
繋がる可能性も考えられます。
しかし、それには
デミリットもあると考えなくてはいけません。
とくにバックスウィングからの切り返しでは
右腕の内旋動作になりすぎてはいけません。
右腕の内旋動作が助長されると
ダウンスウィングでアウトサイドインに
なりやすいからです。
これではミート率が落ちて
飛距離アップどころではありません。
上半身のトレーニングではとくに
右腕の内旋優位に働く動きのトレーニングは
出来るだけ避けた方がいいでしょう。
かなり細かい部分ではありますが
ゴルフは感覚のスポーツである分
悪い動きにならないための考慮は
最大限に注意しなければいけません。
やはりゴルフというスポーツの特性上
トレーニングの専門家に動きを
確認してもらうことはとても重要になります。
それでは、失礼します。