こんにちは
ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡洋天 です。
最近、ふと気になって
宮本留吉さんの本
『ゴルフ一筋』を読み返していました。
その中で、留吉さんが
ジーン・サラゼンの
エキシビションマッチを見学した話が
書かれていました。
ちなみにサラゼンはメジャー7勝し、
初のグランドスラムを達成した
伝説のゴルファーです。
サラゼンはドライバーでボールを打つと、
はるか遠くに立っているキャディが
ボールを直接、素手でキャッチしていたそうです。
しかもキャディは一歩か二歩しか動かずに
ボールをキャッチしていたそう。
これが本当なら、
サラゼンのドライバーショットは
やばいぐらい正確だった、てことですよね。
これはなんだか
アプローチの練習に似ている
と思いませんか?
おそらくサラゼンは、
ドライバーを
ただ遠くへ“飛ばすもの”ではなく、
遠くに“運ぶもの”だと
考えていたのではないでしょうか。
多くのゴルファーは、
少しでも飛ばしたいと思い、
めいっぱい力んで
クラブを振ろうとします。
私もその一人でした。
その結果、
振っている割には飛ばない
ということが起こっていたんですね。
私は、ゴルフの練習では打つ前に
目的意識を明確にする必要がある
と考えています。
これは、
本当の目的を持って練習をする
ということです。
例えば、打つ前に
「脇を締めながら切り返そう」
「トップの位置はこうする」
「下半身はこう使う」
と考えて打とうとしていませんか?
それは本当の目的ではありません。
本当の目的は、
ボールを自分の置きたい場所に運ぶこと
です。
そのために
落とす場所を確かめ、
球筋のイメージをし、
アドレスや構えを変えたりするものです。
しかし、
「脇を締めながら切り返そう」
「トップの位置はこうする」
「下半身はこう使う」
と意識して
頭の中がそれでいっぱいになってしまうと、
肝心のクラブに意識がいかなくなり、
ボールをコントロールする能力が落ちてしまいます。
1億円以上稼いでいたプロが
次の年にはシードも取れなくなる、
といったことは
クラブの意識ではなく
体の意識が増えた結果
不調になるということが多いんですね。
なので大切なのは、
飛ぶクラブであるドライバーであっても、
ボールをコントロールする意識を持つことです。
そうすることで
クラブへの意識が高まり、
安定したドライバーショットが
打てるようになります。
もし練習の時に
スイングフォームや体の動きばかりに
意識がいっているのであれば、
ボールが落ちる場所、
打ちたい球筋から逆算して
インパクトイメージやクラブ意識を持って
打ってみてください。
そうすると体は
勝手に動くようになります。
私たちの体は、
あなたが思っている以上に優秀です。
その体を信じて、
本当の目的に沿った練習やトレーニングに
励んでいきましょう。
そうすると、
新たなゴルフのステージが
見えてくるかもしれませんね。