ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡 洋天 です。
「50歳を過ぎて飛距離が落ちてきた...」
「いつもより20ヤードも離された...」
「うまく力が出なくなった...」
こういった悩みは多くの50代ゴルファーに見られます。
しかし大半のゴルファーが取り組むことは
“最新ドライバーの購入”や
“ゴルフレッスンへの申し込み”です。
確かにドライバーは毎年メーカーの最新科学を駆使して1㎝でも遠くに飛ぶように改良されています。
そしてスウィングもあなたに合うレッスンプロが見つかれば飛距離アップすることも可能です。
しかしそれでは根本の問題が解決されたことにはなりません。
本当の解決策は他のとこにあるからです。
ここでよく考えてみて下さい。
そもそも飛距離が落ちたのはカラダの筋力不足や柔軟性の低下が原因ですよね。
それなのに数万円するドライバーに新調したり、
レッスンプロに頼んでスイングを矯正したところで
いずれ飛距離は落ちてしまいます。
それにはゴルフのための筋力トレーニングをおこない、
飛距離を伸ばすことが先決になるのです。
ゴルフをするための基盤であるあなたのカラダを鍛え抜くことで
今まで飛距離で負けていた相手と同じ所から2打目を打ったり
今まで抑えていた攻めのゴルフができるようになるのです。
そこで今回50代から飛距離アップする3つのポイントについてご案内します。
ちなみに私のお奨めは3つ目のポイントです。
もちろん他の2つのポイントも重要ですが、
最終的に大きく成果が現れるのは3つ目です。
ぜひ、修得してみてください。
それではいきます!
ポイント1 柔軟性
まず1つ目は柔軟性です。
柔軟性??
そんなの当たり前じゃん!!
と思ったあなた、
柔軟性をなめたらいけません。
飛距離アップにとっての柔軟性は一般的に考えられている柔軟性とは少し違うからです。
ここで、もし、
「肩甲骨かな??」
と、思っているとしたらこのまま読み続けることをお勧めします。
まずスイングはカラダの捻転動作によって作られますよね。
このときに大切なのがアドレスからトップまで、カラダをスムーズに捻転させること。
走り幅跳びでいう助走の部分になります。
この助走はある程度の距離がないと遠くに飛ぶことはできません。
そこで助走距離を伸ばすためにも
アドレスからトップまで
どこの関節にどのくらいの柔軟性が必要かを理解しなければいけません。
それには解剖学からみた正しいデータが重要になるのです。
それでは実際にアドレスからトップまで必要な柔軟性を見ていきましょう。
↓
いかがですか?
こうやって数字で必要な柔軟性を表すことによって
あなた自身の課題を見つけやすくすることができます。
ここで特に年齢と共に硬くなるのが背骨です。
これは日常生活での姿勢や歩き方、運動不足からも関係してきます。
背骨は上から首、背中、腰の関節に分かれていて、
とくにゴルフで必要なのが背中の関節である胸椎になります。
この胸椎という関節が硬いとスイング中、骨盤が一緒に回ったり、
首や腰を痛める原因にもなってしまいます。
なのでまずはこの胸椎の柔軟性を引き出すことが先決になるのです。
ではどのように柔軟性を高めていくのかというと
まず、呼吸法でアプローチしていきます。
なぜ呼吸なんだろう??
と思われましたか?
呼吸はやり方次第で筋肉の緊張をとる効果があるのです。
とくに呼吸は肋骨を使うことが多く、
その肋骨周りの筋肉の緊張をとることによって
胸椎周りの筋肉の緊張もとれてきます。
すると胸椎周りの筋肉が伸びやすくなり
胸椎を正しく動かすことによって柔軟性が向上するのです。
もちろんペアストレッチという方法もあるのですが
他人に筋肉を伸ばしてもらったり関節を矯正してもらうよりも
自分自身でカラダを操作した方がカラダに負担がかからず効果も持続します。
ヨガでカラダが柔らかくなるのは、この呼吸法を中心にアプローチをおこなっているからです。
過去にタイガーウッズがヨガを取り入れたのも、そういった意図があったのかもしれませんね。
ポイント2 バランス能力
2つ目はバランス能力です。
これはスイング中にブレない軸をつくる能力のことです。
バランス能力と聞くと筋肉の左右バランスだとイメージするのですが、
利き手、利き足があるかぎり多少なりとも筋肉の左右差は出てきます。
本当に大切なことは立っているとき、動いているときにカラダがブレないようにすること。
そうすることでスイング中でもカラダが安定し、高い確率でクラブがボールにミートしやすくなるのです。
ではどのようにしてブレない軸を作るのかというと、
骨盤がポイントになります。
これはスイングで力を発揮する源は骨盤周りの筋肉から発生するからです。
逆にそれ以外での手や膝まわりの筋肉で力を発生してしまうと最大のパワーを生み出すことができません。
重要なのは骨盤まわりの筋肉から末端の筋肉に連動させることです。
そのためにも骨盤を安定させる能力が必要になり、
体幹トレーニングやスクワットといったエクササイズが重要になってくるのです。
もちろんそれ以外でも足裏の重心の乗せ方や姿勢も重要なポイントになってきます。
むしろこれがあるからこそのスクワットだったり体幹トレーニングだったりもします。
スクワット自体は世間一般で広まっていますが、スクワットを行う“意図”によってもやり方や意識の仕方は違ってきます。
結局、方法論ではなく考え方が重要になのです。
その考え方を理解し、実施することが50代から飛距離アップするために必要になってきます。
ポイント3 瞬発力
最後の3つ目のポイントは瞬発力です。
これは脚の瞬発力のことで垂直跳びの能力でもあります。
実はこれが飛距離アップに欠かせない能力になるのです。
それではなぜ脚の瞬発力が必要なのかというと
ゴルフ飛距離はクラブのヘッドスピードで決まりますよね。
そしてヘッドスピードは肩の回転スピードで決まります。
では肩の回転スピードが何で決まるのかというと
骨盤の回転スピードで決まります。
ここ重要です!
骨盤を回すために腰を回そうとする人がいますがこれは絶対にやっちゃいけません!
骨盤は回すのではなくて回るものだからです。
これは人間のカラダの構造上そうなっているのです。
まず下の図を見て下さい。
これは骨盤を上から見た図です。
骨盤が回るということは
骨盤の右側の部分が前方に
骨盤の左側の部分が後方にくることがわかりますよね。
すると骨盤が回っている状態とは脚が伸びている状態になるのです。
これは脚で地面を押しているということになります。
ということは脚で地面を短い時間で大きな力で押すことができれば
骨盤の回転スピードが上がるということです。
そのことから垂直跳びの能力である”脚の瞬発力”が飛距離アップに繋がることがわかります。
実際にゴルフ雑誌で女子プロの垂直跳びの結果を公表している記事があったのですが、それを見ると最大飛距離が長い選手ほど垂直跳びの結果も良かったのです。
それでは実際に垂直跳びの能力を上げるためにどんなトレーニングをおこなう必要があるのかというとクイックリフトという種目が重要になります。
これはオリンピック種目である重量挙げです。
えっ!?重量挙げ??
それって腕の筋力じゃないの?
と思われるかもしれませんが、重量挙げで一番必要な能力が垂直跳びの能力なのです。
過去にテレビの特集で各種目のオリンピック選手の垂直飛び結果が好評されていましたが、重量挙げの選手はバレーボール選手や体操選手をおさえて第1位だったのです。
*オリンピック選手の中で垂直跳びを測定するといつも最高の値が出るのが重量挙げの選手です。
見た目には上半身の力が必要そうに見えますが大部分は脚の瞬発力で決まる『究極のジャンプ競技』でもあるのです。
いかがですか?
ちょっと意外でしたか?
ただ重量挙げみたいに100kgとかの高重量でおこなう必要はありません。
クイックリフトは効果が高い種目なのですが、難易度が高い分ケガも起こしやすいデミリットもあるのです。
それを防止するためにもクイックリフトが安全に指導できる専門家を見つけて下さい。
自己流は厳禁です!
ネットで調べただけでの情報だけではケガをしてしまう可能性が高いので注意してくださいね。