ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡 洋天 です
「ゴルフに筋トレは必要ない」
それが一昔前ではゴルフ界の常識でした。
しかし、タイガーウッズをはじめ、名だたるトッププロが筋トレを行い、結果を出し続けることによって、今では筋トレをすることがゴルフ界の常識になっています。
ただ、まだまだ「ゴルフに筋トレは必要ない」と思っている人は多くいます。
そこで今回は、本当にゴルフに筋トレは必要なのか?
ということを考えていきましょう。
ゴルフに筋トレは必要ない??
この記事を書きながら私自身も、筋トレの必要性について考えをまとめていましたが、それでは“筋トレが必要である派”の一方的な記事になりそうなので、ここはあえて“筋トレが必要ではない派”の意見から考えていきたいと思います。
まずゴルフに筋トレが必要ではないと考えている人の理由は以下のことからではないでしょうか?
・プロゴルファーの選手寿命が長い。(なので筋力はそこまで重要ではない)
・筋トレをすると筋肉が硬くなってケガをする。
・筋トレをすると筋肉が大きくなってスイングが壊れる。
ほかにも、その人なりの理由がありそうですが、代表的な理由はこういったことではないかと思います。
さてこのことが実際に事実なのかということが大事ですよね。
一つ一つみていきましょう。
まず、「プロゴルファーの選手寿命が長い」ということですが、
これは他のスポーツ競技に比べると、技術スキルで勝てることの方が大きいからなんですね。
ゴルフはティーショットからできるだけ少ない打数でカップに入れなければいけないですから、ボールを自由自在に操る能力は最も重要なスキルです。
これは皆さんも当然知っていることです。
ただ、40代、50代と年を重ねるうちに、何もしなければ当然、筋力が落ちてきます。
だからといってスコアが急激に悪くなるのかというと、そうではないのがゴルフの怖いところなんですよね。
というのも筋力が落ちると、無意識に筋力が落ちたカラダで以前のようなボールを打とうとします。
そうなると今まで硬くなった関節、弱くなった筋肉を補うために、他の関節や筋肉でその失った能力をカバーしようとします。
そうすることで今までと同じようなボールを打てるようにしようとするんですね。
しかしこれは、はっきり言ってただの対処療法です。
ある関節、筋肉が使えなくなったから他の関節や筋肉で補おうとしているだけです。
*これを代償動作といいます。
これでは本当にあなたのカラダが変わったということにはなりません。
こういったことに気がつかずにゴルフを続けていると必ずカラダに無理がきます。
そこで飛距離が落ちてきたからといってクラブやスイングを変えたところで、結果を維持し続けることはできませんし、下手をすればケガにつながります。
必要なのは適切な瞬発力と、それを生かすカラダの効率的な動きです。
その能力を高めることがゴルフには必要なのです。
それでは次に「筋トレをすると筋肉が硬くなってケガをする」や
「筋トレをすると筋肉が大きくなってスイングが壊れる」ということについて考えていきましょう。
これはそもそも
“筋トレ=筋肉が硬くなる、筋肉が大きくなる”
という思い込みからきています。
“筋トレ=ボディービルダー”というイメージが強いからでしょうか。
どうしても筋肉が硬くなってしまう、すぐに大きくなってしまうというイメージが拭いきれません。
本来トレーニングというものは、
正しく筋トレをすると筋肉は柔らかくなるし、すぐに筋肉が大きくなることはありません。
3ヶ月間週2回筋トレをしても、筋肉が2キロ増えたら万々歳です。
また正しい筋トレをすることで実際に関節の柔軟性も上がります。
それはカラダの効率的な動きを作りながら筋トレをするからです。
そうすることで各関節のハマりがよくなり、その周りの筋肉の緊張がとれ、柔軟性が高まっていくのです。
実際に立った状態でダンベルを持って適切にショルダープレスをおこなったあとでは
腕の上がり具合がスムーズに楽になっているはずです。
インターネットで「ショルダープレス」と検索すれば方法は載っているので試してみて下さい。
このように一昔前の筋トレの常識が今では間違っていたということが多くあります。
事実私自身も間違った方法や認識でトレーニングをしていた時期がありました。
そのことでケガをしたり、パフォーマンスへ繋げることができない時期もありましたが、
そういった経験が今では確かな理論をもってトレーニング指導ができているんだと感じています。
”失敗は成功の元”
この言葉が本当に身にしみます。