ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡 洋天 です。
先日、東京に行ってきました。
もちろん観光...ではなく勉強に。
目的はゴルフバイオメカニクスの世界的権威であるクウォン教授のお話を聞きにです。
クウォン教授はテキサスウーマンズ大学でバイオメカニクスを指導していて、
最近では「地面反力打法」をゴルフ雑誌で紹介していることもあり有名になっています。
私も以前からクウォン教授の特集を読んでいましたが、
一度直接話を聞いてみたいと思い今回急遽東京に行くことにしました。
さて実際に話を聞いて多くの知識の隙間を埋めることができました。
例えば
大きなトルクのおこし方
手打ちの防ぎ方
骨盤の理想的な動かし方など
特に印象的だったのがXファクター(捻転差)の作り方です。
Xファクター(捻転差)の作り方
飛距離を伸ばすためにはXファクター(上半身と下半身の捻転差)を使ってスイングすることが大切だということはみなさん分かっているのですが、それを自然に作り出すのが難しかったりするんですよね。
もちろんスイングの中で腰を早く捻って意識的に作り出すこともできるのですが、これがあまりしっくりこず、飛距離も不安定だったりします。
これは腰を捻ることを“意識しすぎている”のが原因だと考えられます。
意識しすぎることによってそこには“力み”が生じて結局動きが硬くなるからです。
そこでXファクターを作り出すためには“無意識”で捻転差が生み出されるのが理想なわけです。
そうです、
意識しすぎて捻転差を作ったらダメなんです。
ではどうすればいいのかというと
野球のバッティングでホームランを打つようにスイングすることです。
ヒットを打つようにではダメですよ、
ホームランを打つようにです。
この動作を動画で取って客観的に見てもらったら分かるのですが、無意識に下半身先行の動きになって自然に捻転差が生み出されます。
そして、その“感覚”でゴルフスイングをするんです。
そうすると本能的にカラダがボールを飛ばそうとして効率的な動きをしてくれます。
本能的に作り出された動きなのでカラダはしっくりきます。
Xファクターを作るのに悩んでいた方は是非試してみて下さいね。
ちなみにこのやり方を聞いたとき『ベストキッド』という映画を思い出しました。
主人公が空手の達人に修行してもらうのですが、修行内容が車のワックスがけや柵のペンキ塗りだったりします。
これをくり返すうちに空手の防御の型が自然にできるという話です。
なんだかこれに似てるなと思いました。
スポーツの良い動きというのは理屈だけで修得するよりも
気がついたら自然にできていたという修得が一番いいんです。
そうすることで力みが取れ、動きがスムーズになりカラダ全体の筋肉が繋がりやすくなるからです。
なんだかクウォン教授が『ベストキッド』の空手の達人に見えてきました(笑)
バイオメカニクスの達人、凄いです。
それでは失礼します。