ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡 洋天 です。
“インターナルキュー”
“エクスターナルキュー”
という言葉ってご存知ですか?
これってトレーニングをおこなう上でとても重要な言葉なんですね。
実際に何を表しているのかというと
トレーニング中どういった意識で動作をおこなっているか
ということなんです。
*キューというのは日本語で「合図」という意味です。
自分に対してどんな合図を送ってカラダを動かしているかという意味でもあります。
例えば“インターナルキュー”
これは“使っている筋肉そのものを意識して動作をおこなうこと”を意味しています。
要は「筋肉に効かす」ための方法です。
・腕足せ伏せの時、胸の筋肉の緊張を感じながらカラダを持ち上げる
・スクワットの時、お尻の筋肉に力を入れながらおこなう。など
こういったことはボディビルダーやプロレスラーなど筋肉を大きくしたい人がよくおこなう方法です。
では“エクスターナルキュー”とはどういう意味でしょうか。
これは“外部からの情報を意識して動作をおこなうこと”を意味します。
ちょっとわかりずらいですね...
事例として
・腕立て伏せの時、地面を押しきるように肘を伸ばす。
・スクワットの時、頭を天井に当てるように膝を伸ばす。
など、使おうとしている筋肉そのものに意識するのではなく、比喩言葉や関節を曲げたり伸ばしたりする意識を使って動作することをエクスターナルキューといいます。
要は使いたい筋肉を無意識で動かすための方法なんですね。
実は多くの研究でエクスターナルキューの方が動作パフォーマンスを向上させる結果が出ています。
2013年に行われた研究では、エクスターナルキューでトレーニングをしたグループではインターナルキューでトレーニングしたグループに比べて垂直跳びの記録が約15~22%向上したといいます。
あと、走り幅跳びの世界記録保持者マイク・パウエルは世界記録を出した時、
「フリースローラインからダンクシュートの要領でジャンプした」
と語っています。
マイク・パウエルはもともとバスケットボールの選手だったので、こういったバスケットのイメージが良いパフォーマンスを生み出したのだと考えられます。
だからといってインターナルキュー(筋肉への意識)が悪い訳ではありません。
トレーニングの初期段階としてある程度筋肉を意識した動作も必要になってきます。
それができるようになって最終的にはエクスターナルキューを意識してトレーニングをおこなうことが大切なのです。
人間のカラダというのは鍛えたい筋肉を意識してトレーニングするよりも
鍛えたい筋肉が無意識で使われるようになる方が良い動きになります。
良い動きをするためにどんなイメージをするかが結果を出す上でとても大切になるということです。
それでは失礼します。