主観と客観のズレ 446

こんにちは

ゴルフ飛距離アップ専門

パーソナルトレーナーの 小岡洋天 です。

 

 

突然ですが

ゴルフスウィングというのは

引っかけ問題 のように感じます。

 

  

これはどういうことかというと

スウィングの “ 形 ” と

実際に動いている “筋肉の反応” は

逆であることがあるからです。

 

 

このことを

著書『一流選手の動きはなぜ美しいのか』のなかで

“主観と客観のズレ”といっています。

 

客観とはスウィングしている当事者の立場ではなく

第三者から観た動作 のことであり

プロのスウィングを分析している

あなたやその他の視点をいいます。

 

それに対し主観とはスウィングしている

当事者の感じている動作 のことです。

これはさっきとは視点が変わり

プロ本人が感じている動作のことです。

 

この

「こうなっている(客観)」と

「こう振っている(主観)」に

ズレが生じたままスウィングを覚えると

ぎこちない動きになってしまうのです。

 



では実際にゴルフスウィングでは

どんな 主観と客観のズレ が

おきているのでしょうか?

 

 

私が一つポイントだと考えているのが

骨盤の動き です。

 

 

滑らかなスウィングを作るには

人間本来の自然な動きのなかで

スウィングを覚えていかなければなりません。

 

その自然な動きというのは

あなたが毎日おこなっている

“ 歩行 ” という動作。

 

この歩行という動作は

右足を前に出すときに 骨盤は左に回転し、

左足を前に出すときに 骨盤は右に回転します。

 

そして上半身の動き(肩の動き)を観ていくと、

骨盤が右に回転するとき 上半身(肩)は左に回り、

骨盤が左に回転するとき 上半身は右に回っています。

 

そう

骨盤と上半身(肩)の動きは

歩行しているとき “ 逆 ” に動いています。

 

この 骨盤と上半身の逆の動き というのが

人間本来の自然な動きになります。

*ここポイントです。

 

 

ではスウィングの動きではどうでしょうか?

 

まずアドレスからテイクバックの動きを考えていきましょう。

 

 

テイクバックするとき

骨盤は右に回転し、

上半身(肩)も右に回ります。

 

そしてトップからフィニッシュにかけて

骨盤は左に回転し、

上半身(肩)も左に回ります。

 

ここで多くの方は

あれ??

と気がついたのではないでしょうか?

 

そうスウィングの形だけを観ると

人間本来の動きである歩行動作とは

逆の形になっています。

 

 

これはどういうことでしょうか?

 

 

私はここに主観と客観のズレがあると考えています。

 

ゴルフスウィングでは

骨盤と上半身(肩)の動きは同じになっているけど

筋肉の動きは(歩行と同じように)

骨盤と上半身(肩)が逆に動くように反応しないと

滑らかな動きにならないということです。

 

でないと

骨盤と上半身が同じ動きになるということは

100m走で手足の動きを同じにして走るようなものです。

 

これでは到底速く走ることなんてできません。

 

ということは

テイクバックのときに

骨盤を右に回す意識をするのではなく

左に回すように筋肉を意識すること。

  

そしてトップからインパクトにかけては

骨盤を左に回すのではなく

右に回すように筋肉を意識することが

本来の自然な動きになります。

 

もちろん形だけをみると

骨盤は上半身に引っ張られて

以前と同じように

テイクバックで右に回転し、

トップからフィニッシュにかけて左に回転します。

 

しかし

筋肉の動きは逆に反応するのです。

 

 

 

最近ではSNSの普及のおかげで

多くの情報が集まるようになりました。

 

「シャローにするには...」

「地面反力を生み出すには...」

というように

スウィング(形)やデータを分析し

その形になるアドバイスがあります。

 

ただ

そういった形の部分(客観性)を改善しても

スウィングにぎこちなさが残ります。

 

これが

主観と客観のズレが生じている結果です。

 

 

たしかに形は

シャローになっているけど...

地面を押しているようだけど...

でもスウィング自体に柔らかさ、滑らかさがない。

 

私は良いスウィングというのは

「そうなる」のであって

「そうする」のではないと考えています。

 

でないと滑らかな動きにならないですからね。

 

 

トレーニングでは

人間本来の滑らかな動きを作ることが

重要だと考えています。


そしてその動きでスウィングを作っていくことが

飛距離を伸ばすポイントとなります。

 

 

それでは、失礼します。

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