“付けた”筋肉と“付いた”筋肉の違い 445

こんにちは

ゴルフ飛距離アップ専門

パーソナルトレーナーの 小岡洋天 です。

 

 

少しマニアックな話をしますね。

(飛距離アップトレーニングにとって重要なポイントです)

 

 

では、いきます。

 

 

人間の “力の出し方” には二種類あります。

 

一つが能動的筋力といわれる

自分の意思で出す力

 

例えば

物を “意識的” に引っぱる時に使われる力です。 

 

ちなみに一般的なスポーツクラブに

設置されている多くのトレーニングマシンは

この能動的な動きがメインとなっています。

 





もう一つは受動的筋力といって

引っ張られる力(外部の力)

に 対して

自然に出る力(“無意識的” に出る力)。

 

例えば 電車に載っている時に

急ブレーキがかかると

カラダが倒れないように

下半身でバランスを保とうとする力です。

 

これが受動的筋力です。

 

すなわち

形を保とうとする意識が優先されるため

引っ張られる力に

ちょうど見合った力だけが入り

引っ張られる力がなくなると

脱力するのが特長です。

 

つまり無駄な力が入らないのです。

 

じつはゴルフの上級者になればなるほど

この受動的な力の出し方が

スウィング動作のメインとなってきています。

 

ちなみに

「グリップを軽く握れ」

といわれるのも

この受動的な動きを引き出すためです。

 

 

ということはトレーニングをするときでも

この受動的な動きができるかどうかで

結果が大きく変わっていくということです。

 

ではどうすればこの受動的な動きでトレーニングができるのか?

 

瞬発系トレーニングの代表例として

スクワットジャンプで考えていきましょう。

 

スクワットジャンプというのは

しゃがんでジャンプする動作の

トレーニングのことです。

 

私も基礎的な瞬発力をつけるために

自分のトレーニングにも取り入れています。

 

このときに大切にしているのが

高くジャンプすることではなく

素早く(速く)ジャンプすること。

 

これは足と床の接地時間を

短くするために意識しています。

 

じつは高くジャンプしようとすると

しゃがんだ時に

必要以上に力を溜め込もうとしてしまい

足と床の接地時間が長くなり

能動的な力を出しやすくします。

 

逆に“高く”ではなく

“素早く(速く)”と意識すると

しゃがんだ時に力をムダに溜め込もうとせず

自然に足と床の接地時間が短くなり

無意識的に力を出しやすくなります。

 

すなわち受動的な動きになるということです。

 

このように “同じ” トレーニングでも

意識の持ち方で力の出し方は

全く違ってきます。

 

力の出し方が全く違うということは

当然結果も変わってくるということですよね。

 

よく

「飛距離アップのためにどんなトレーニングをしたらいいんですか?」

と聞かれますが

私は“どんな”トレーニングをするのか

という以上に

どのようにするか”が

最も重要だと考えています。

 

そうしなければ

せっかくの努力が報われませんからね。

 




もしあなたが今

瞬発系のトレーニングをしているのに

結果が出ていないとすれば

動きの質が全く違う可能性があります。

 

そうならないために

先ほどのスクワットジャンプの “ポイント” を

あなたのトレーニングにでも

応用してみてください。

 

そうすると

付けた筋肉ではなく

付いた筋肉になって

ゴルフに必要な

しなやかな弾力のある筋肉になっていきます

 

 

それでは、失礼します。

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