こんにちは
ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡洋天 です。
先日、生徒さんからこんなご報告を頂きました。
「ラウンド中に坂で転んでしまって脚を怪我して、
仕方なく下半身をあまり使わないスイングをしたら、
逆に調子が良くなった…」
一見、驚くような話ですが、
これは偶然でも冗談でもありません。
むしろスイングの本質に近づいた
証拠かもしれません。
下半身を“使わない”ことで、見えてきたスイングの本質
その生徒さんは、
ラウンド中に脚を痛めたことで、
「脚を踏ん張ったり、強く回したり」
という動作を控えめにプレーしました。
ところが結果は意外にも好調で、
・ミート率が上がった
・球筋が安定した
・そして、飛距離まで伸びた
とのこと。
普段は無意識で
下半身がよく動いていた
生徒さんにとっては、
目からウロコだったかもしれません。
多くのアマチュアが陥っている“体主導スイング”のワナ
現代のレッスンでは、
「体を使え」
「下半身主導」
「手を使うな」
といった言葉がよく使われます。
もちろん、
それ自体が悪いわけではありません。
しかし、
これらの言葉が
“誤解された形”で
浸透してしまっているのが問題なのです。
たとえば、
・下半身を回そうとして、クラブの動きが乱れる
・手打ちを嫌がって、振り遅れやアーリーが起こる
・体幹を使おうと意識して、スイングがバラバラになる
このように体を使おうとする意識が、
かえってクラブの良い動きを邪魔していることが
非常に多いのです。
スイングの主役はクラブ、体はあくまで脇役
飛ばすためにはパワーも重要ですが、
それ以上に大切なのは
クラブの正しい動きです。
クラブヘッドが効率よく加速すれば、
それだけで初速は上がります。
つまり、
体を意識して「クラブを動かそう」
とするのではなく
クラブの動きに「体を合わせていく」
という発想が大切なのです。
【実践ドリル】“クラブの動き”を体感しよう
では、実際にどのようにして
「体を使いすぎないスイング」
を体感すればいいのでしょうか?
おすすめの簡単な方法がこちらです👇
✅ワンポイントアドバイス:
アドレス時に、
足幅をいつもの“2倍”に広げて
スイングしてみてください。
このように極端にスタンスを広げると、
自然と身体の可動域が制限され、
クラブの効率的な動きが
炙り出されてきます。
このとき、
「体が回ってない」
と思う必要はありません。
体を使いすぎないことで、
クラブ本来の性能が引き出されるからです。
“使わないから、炙り出てくる”
今回の生徒さんのケースは、
制限された状態だからこそ、
体の余計な動きが減り、
クラブの正しい動きが炙り出た
という好例です。
何かを“足す”スイングではなく、
持ってる物を“引き出す”ことで、
ミート率も飛距離も良くなります。
まとめ
あなたのスイングには、
もしかすると
“頑張りすぎている”部分が
あるのかもしれません。
体を意識しすぎて、
クラブの動きを殺しているときこそ、
「体を使わない練習」を
あえて取り入れてみてください。
その小さな工夫が、大きな変化を生みます。