ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡 洋天 です。
前回の記事にジャスティン・ローズ流の考えを書きました。
*前回の記事はこちら→ジャスティン・ローズ流の考え
その中でジャスティンが結果を出している現在の心境をピックアップしました。
今回はプロになってからどうしても勝てないジャスティンが勝てるようになった過去のターニングポイントを見ていきたいと思います。
ジャスティンを変えた、たった一つの質問
プロデビューから9年間1度も優勝できなかったジャスティン・ローズ。
そんなジャスティンを勝てるゴルファーに変えたのが“たった一つの質問”でした。
当時ジャスティンのスイングコーチをしていたショーン・フォーリー。
彼はタイガー・ウッズも指導していた有名なコーチでもあります。
しかし、彼から見るとジャスティンのスイングは技術的に教えることがほとんどなくなっていました。
それほどジャスティンのスイングは完璧だったのです。
でも試合には勝てない...
そこでどうしても勝たせたいと思っていたショーンは友人でメンタルコーチでもあるジオ・ヴァリアンテ博士にコーチング依頼をしました。
そこでまずジオが始めたのは朝に食事をしながらジャスティンのゴルフ観を聞くことでした。
そしていろいろな質問をしていく中でどうしてもジャスティンが答えられない質問がありました。
それが
「なぜきみはゴルフをするのか?」
という質問です。
10年間毎日ゴルフをしていたにも関わらず、
一度も
「なぜゴルフをしているのか」
と考えたことがなかったのです。
あまりに当たり前のことで
あまりに意識することがなかった質問にジャスティンは驚きました。
そして直感でこれが勝てない原因かもしれないと思ったそうです。
そこでジャスティンはゴルフをする動機について深く考えるようになりました。
そしてその深い気づきによって信念が変わり、スコアだけを追い求めるゴルフから、すべてのプレーが学びの連続だと考えられるようになったのです。
ではなぜジオはジャスティンにそんな質問をしたのか?
それは“なぜそれをするのか?”という根本的な動機付けがはっきりしてくれば、自ずと何をすれば良いのかが明確になり、集中するべき集点が定まってくるからです。
そして動機の源泉がわかれば成功につながる信念を構築できるからです。
ジャスティンはジオのコーチングをしてから28日後のメモリアル・トーナメントの最終日に66というハイスコアを叩き出して初優勝をおさめています。
さらに4週間後の試合でも優勝をしています。
今までどんなに完璧に技術練習をしていても勝てなかった人が、モチベーションの根幹となる信念を構築することで結果を出すことができました。
もしあなたが今“勝てない”と悩んでいるとすれば
“なぜそれをするのか?”という対話を自分自身としてみてください。
そうすることで今まで気がつかなかった深いレベルの気付きが得られるかもしれません。
一度時間を作って考えてみて下さい。
それでは失礼します。