ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡 洋天 です。
“アイスマン”の異名を持つ ヘンリク・ステンソン。
感情を表に出さない冷静なプレーからそう呼ばれるようになりました。
過去にイップスに苦しんだ経験がありましたが、
2016年の全英オープンではミケルソンとの激闘を制し、メジャー初優勝を果たしています。
今回はそんな波瀾万丈なヘンリク・ステンソンの強さを探っていきます。
ヘンリク・ステンソンの強さの秘密
私はヘンリク・ステンソンの強さの秘密は調整力だと考えています。
これは“身のこなし”のことであり、いわば自分のカラダ、手足を思い通りに動かせるようにする能力です。
スイング自体は一見シンプルかつコンパクトな動きに見えますが、
“再現性”を極限まで追求した洗練されたカラダの動きになっています。
ヘンリク・ステンソンのコーチであるピーター・コーウェンは地面から得たエネルギーをいかに効率的にボールに伝えるかをしつこく指導します。
そのためか地面を押す方向、エネルギーにムダが全くありません。
ただやみくもに地面を押しているのではなく力を調節しながら余裕を持って地面をとらえています。
これができるのはスイング練習だけでなく、
その動きをいかなる状況でも再現できるようにするカラダの調整力(身のこなし)があるからです。
バランスのとれた左右対称のカラダというよりも、
全身がリラックスし、緊張もなく、重力の重みを十分両足の裏に感じとれるようなカラダになっています。
トレーニングでも地面反力を意識しながらおこなっているはずです。
それほどヘンリック・ステンソンの動きにはムダ(余分な力み)がないのです。
私のトレーニングではいかにカラダを楽に効率的に動かせるようにするかをカラダに覚え込ませます。
これは筋肉を鍛えるというよりも脳の学習です。
結局カラダの動きは脳がコントロールしているからです。
その司令塔である脳に正しい動きを覚え込ませ、筋力、スピードを加えることがゴルフには必要になってくるのです。
もしあなたが筋肉を大きくしたり、重たい重量だけ求める筋トレをしているのであれば
考え直す必要があります。
筋トレは究極、脳の学習です。
正しい動きを獲得してこそ重量を求めるべきなのです。