ゴルフ飛距離アップ専門
パーソナルトレーナーの 小岡 洋天 です
スイングの7割がセットアップで決まるといわれています。
セットアップの要素として
・グリップ
・スタンス
・アドレス
・プレショットルーティン
になるのですが、
これら4つ要素がスイングを良くするための準備段階になります。
ただその前にもっと大切な要素があります。
それが、
「正しく立つ」ということです。
「正しく立つ」ことができなければ、正しいセットアップなんて出来るはずがありませんよね。
とても当たり前のことなのですが、意外にこういったことが見過ごされています。
そこで今回は「正しく立つ」ということにフォーカスして考えていきます。
正しく立つ
「正しく立つ」というのは
「カラダがスムーズに動かすことが出来る立ち方」です。
ということは
カラダをスムーズに動かすためには
筋肉に過度な緊張を与えてはいけないということです。
そこで筋肉に緊張を与えない立ち方とはなんなのか?
(ここが重要です)
それは骨だけで立つということです。
これは究極論になるわけですが、
骨だけの絶妙なバランスで立つことが出来ると、筋肉に緊張が発生しません。
それが力みがないカラダとも言えます。
そして、その状態にすることが「正しく立つ」ということになります。
骨で立つ
それでは骨だけで立つにはどうすればいいのかというと、ポイントは3つあります。
まず1つ目が足裏の重心です。
よく母指球、小指球、カカトを均等に体重をかけるのが良いと言われています。
しかし、人間は同時に3つのことを意識することができません。
3つ同時に意識しようとすると、逆に足元がフラフラしてしまいます。
そこで内くるぶしと人差し指の延長を結ぶ、ちょうど土踏まずの境目辺りに体重を乗せると、足裏が満遍なく地面に吸い付いている感覚がして、母指球、小指球、カカトに体重が均等に乗るようになります。
まずはこの方法で立ってみてください。
次に骨盤の傾きです。
骨盤の傾きは前側に30°倒すのが良いとされています。
いつも反り腰になっている人はお尻を締めてください。
逆に股関節の前が前方に出ているのであればお尻を出っ尻にして調整してみてください。
できましたか?
専門のトレーナーに診てもらうのが一番良いのですが、自分で確かめる場合は鏡を見ながらおこなってみてください。
形に違和感があれば正しくないと思います。
最後は耳の位置です。
これは立っている状態で一度アゴを上に向けてください。
そこから耳の位置を変えずにアゴを元の位置に戻します。
この時に少し目線が高くなった感じがあれば良いかと思います。
そして今の状態でカラダのどこにも緊張がなく、
以前よりも楽に立つことが出来ていればOKです。
これが「正しく立つ」ということになります。
そして正しいセットアップを行うための準備段階にもなります。
ただし今は”意識して立っている状態”です。
じつはこの”意識している状態”というのはわずかながらカラダに緊張があります。
少し矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、
”意識する”ということは、必ずその時点で緊張が生まれるということです。
なので理想は”無意識で正しく立つ”ことです。
そのためにはまず常に意識すること、
そうすると徐々に意識しなくても無意識でできるようになります。
これは車の運転と同じです。
最初の教習所で習っているころはウインカーを出したり、バックミラーを見るということを意識しながら運転していました。
しかし数ヶ月もするとほぼ無意識で運転できるようになりますよね。
このようにカラダの操作も車の操作も似たような学習過程にあります。
あとはどれだけ意識するかだけです。
そうするとカラダがかってに反応してくれるようになります。
人間の身体ってスゴいんですよね。
その身体の可能性をもっともっと引き出してください。
それでは失礼します。